成長株でじっくり派・竹内さんの選び方

「コロナ禍でダメージを受けて業績が悪化し、株価も下がっているような銘柄こそ狙い目です」(竹内さん、以下同)

 特に、コロナ禍以前には増収増益を続けていた銘柄がベスト。状況が変われば、もとの成長軌道に戻る可能性が高いからだ。

「おすすめは、コンスタントに成長していく会社の株=成長バリュー株。会社が大きくなるのとともに利益を得る、中長期投資です」

 銘柄選びのチェックポイントは、会社四季報でいえば、「株価指標」や「業績」の欄。

「株価指標の欄では主にPERに注目しています」

 PERとは、1株当たりの純利益に対して、いまの株価が何倍なのかを示すもの。純利益が1000万円、発行ずみ株式数が10万株の場合、1株当たりの純利益は100円。その会社の現在の株価が2000円なら、PERは20倍となる。

「成長率にもよりますが、PER10倍~20倍くらいの株がおすすめです」

 また、業績の欄では、売上高や営業利益の伸び率をチェック。

会社四季報のココをチェック(解説/竹内弘樹さん)※『会社四季報』2021年新春(中央自動車工業)より