取材班記者・山ぴーには長年の夢があった。それは、タキシードの新郎とウエディングドレスの山ぴーで、ジャンボシウマイに入刀する夢だ。さざめく拍手、やさしく微笑む親戚、友人。そしてカットしたジャンボシウマイから生まれ出る、美味なる小さなシウマイたち……。「山ぴーの夢、かなえたいな」そう優しくささやいてくれたメンズもいたわね、ふう(片頬をゆがめて笑う山ぴー)。

 さて、本来、横浜・崎陽軒本店で結婚式をはじめとする宴席に用いられていたジャンボシウマイが、なんと『おうちでジャンボシウマイ mini』なる複雑な名称で通信販売をスタートしたと聞き、崎陽軒横浜工場に急行した。山ぴーが執念を燃やし続けたアレが全国のご家庭でカジュアルに楽しめるなんて、実に興味深い。広報さん、kwsk!!

「ジャンボシウマイは本来、お客様の要望にお応えして作られたウエディング向けメニューでした」

 と、教えてくれたのは崎陽軒広報・小川さんだ。しかし、今回のコロナ禍で宴席の件数は減少。人々は外出自粛要請を受け、長い“おうち時間”を強いられることに。

「おうち時間の中、少しでもエンターテイメントとして楽しんでいただきたいという思いから、今回ミニサイズにアレンジして販売を始めたのです」(小川さん)

 こんなものが家に届いたら癒しでしかない! だが「♪おいしいシウマイ、崎陽軒~」のフレーズを知らぬ関東圏外の民のために、まずは“崎陽軒のシウマイ”のなんたるかをレクチャーしよう。

シウマイ娘効果で全国区に躍り出た横浜“新名物”

 その成り立ちは、1928年。崎陽軒初代社長、野並茂吉の“横浜に名物を作ろう”というアイデアから生まれた。当時、南京町(いまの中華街)の中華料理店では、突き出しとしてシューマイを出すことがあり、これを駅弁文化に合わせて“冷めてもおいしい”新名物のシューマイを開発。完成したのが、シウマイだ。

 材料はいたってシンプル。豚肉、玉ねぎ、グリーンピース、塩こしょうにでんぷん、砂糖。そして決め手となるオホーツク海産の干しホタテ貝柱。これだけ。え、魔法の粉(化学調味料とか添加物とか)入ってないんだ~!!

 1950年、『シウマイ娘』(ホーム上で立ち売りをする中華風衣装の売り子)を起用。当時の新聞小説『やっさもっさ』(のちに映画化)にも登場し、全国的な知名度をゲット。以降も『真空パックシウマイ』(真空パックという名称は崎陽軒が考案!)や『シウマイ年賀状』(シウマイ引換券つき年賀状。現在も販売)など圧倒的アイデアで業界をけん引。もちろん、日本一の販売個数を誇る駅弁『シウマイ弁当』については、ここで語るまでもない。うますぎて圧勝である。まー、つまり崎陽軒のシウマイって最高なのよ!

湯気を立て鎮座する巨大シウマイ。その存在感たるや

 さて、ジャンボシウマイに話を戻そう。凡人の思う“ジャンボ”のニュアンスって、せいぜい“ちょっと大きい”くらいではないだろうか。例えば、一般的なセキセイインコは体長約20センチであるのに対し、ジャンボセキセイインコは約23センチ。うん、誤差の範囲!

 だが、崎陽軒のジャンボシウマイは本当にジャンボ(本来の意味=超大型)だった。なにしろ、大粒の特製シウマイが100個以上も中に入る代物なのだから。

遠近感のせいとかじゃない、縮尺おかしい

 ジャンボシウマイの場合、ベースとなる本体の価格は1万2100円~であり、中に入れる個数(1個169円、最少30個より)は自由だ。例えば、米寿の宴席であれば、きっと88個を入れたものが作れるだろう。

 ただ、現実的に“自宅で”楽しむならば、レンジで温める工程も考慮して、冒頭で紹介したミニサイズが妥当だろう。ミニとはどんなものなのか……ガチャ。ここで取材現場となった会議室の扉が開く。

「ん、広報さんがケーキを持ってきた? 誕生日のサプライズかな??」

 ちがう……ケーキじゃないぞ、シウマイだ! 

 ミニの概念をはるかに超えたそれに脳がバグる。え~ なにこのビジュアル!

どおおおおおおおん……!

 単品だとわかりづらいので通常サイズと並べると、こう。

笑っちゃうくらいデカい

 そしてカット!?

チキンな山ぴーは断念。広報さんが入刀
ほわわわ~、オーーープウウウン!

 ほかほかの巨大シウマイのボディから湯気とともに、22個のひと口サイズのシウマイが爆誕した。まるでウミガメの出産シーンのように感動的な光景。はたして、その味わいは。

 通常サイズ(ひと口大)の安定の美味に加え、巨大なベースシウマイ(通常サイズ約25個分)の厚い肉壁、存在感を感じる皮による新たな食感……「至福」以外の言葉が浮かばない。こんなオモロく、かつウマいものが自宅で食べれる時代か。イヤまじで崎陽軒さん感謝です!! では最後に山ぴーよりお知らせです☆

 全国民は歓喜せよ! そして食せよ、新たなる美味を……!

《完》

(写真左から)広報・小川さん、山ぴー、広報・野本さん

 広報・小川さん、野本さん。楽しい取材ありがとうございました~!

〈商品情報〉
崎陽軒『おうちでジャンボシウマイ mini』3500円(税込)
◎崎陽軒HP https://shopping.kiyoken.com/shop/item_detail?category_id=0&item_id=2799277

冷凍便。気分アガるケーキ箱でお届け。レンジアップ用台座つき。税込み5400円以上の購入で送料無料だから、2個買えばいいと思いまーす!(by山ぴー)