【ガス】火加減はいつも中火にする
→なるへそ!炎が鍋底からはみ出さない中火が効率的!
モチのロン、昔も今も火加減ひとつでガス代は変わる。
「使用する鍋の底からはみ出さない程度の中火がいちばん経済的です」
はみ出すほどの強火はガスの無駄遣いでしかなく、はみ出した炎は鍋そのものを傷めたり、料理が焦げつきやすくなったり、火事の原因にも。火加減の調整はすぐ実践できる節約ポイントだ。
【買い物】家電は現品限りや展示品を狙う
→ダメだこりゃ!コスパを最大限に狙うなら型落ち品を買うのがおすすめ!
家電はおトクな買い方があるという。
「壊れてから慌てて店に駆け込み、少しでも安く買おうと現品限りや展示品を選ぶ人もいますが、テレビなど実際に店頭で使用されていたものは製品寿命の観点からおすすめしません。家電は6月と12月にボーナス期に新製品が出てくるため、その1か月くらい前から現行モデルが型落ち品として値下がりし始めます。型落ち品といっても機能面が大きく劣るわけではないし、店側からすれば在庫を減らしたいので値下げ交渉もしやすくなります。私は断然、型落ち派です」
家電量販店の決算期や、型落ち品や展示品を多く扱うアウトレット店などをチェック。これで家電はダイジョウV!
【買い物】いつでもどこでも現金で払う
→ダメだこりゃ!還元率の高いキャッシュレス決済がトク!
クレジットカードが普及していなかったころ、代金を月割りにして払う月賦払いの利用も多かったが、節約派は使いすぎを防ぐために現金払いが主流。しかし、令和の世はキャッシュレス時代。クレジットカード、デビットカード、スマホ決済などなど、その種類はさまざま
「今は断然キャッシュレス決済がおトクです。現金で払ってもせいぜいお店のポイントしかつかないですが、キャッシュレス決済だとポイント還元率が大きい。例えば、銀行に100万円を1年預けておいた場合でも利息は10円もつきませんが、ポイント1%還元のキャッシュレス決済で1000円使えば、もうその利息分をゲットできます。事前に現金をチャージできるプリペイドカードやスマホ決済のほかに、使ったらすぐ口座から引き落とされるデビットカードなどを選べば使いすぎることもありません」
自分に合った決済方法を選べばパーペキ! おトクを逃さないように!
【その他】包装紙やリボン、ビン、缶はとっておく
→ダメだこりゃ!「いつか使う」のいつかはこない。フリマで売ってお金に換える!
今なお思い当たる人も多そうな息の長い節約ワザ。
「昔は包装紙やビン、缶などはリユースが当たり前でした。でも、『何かに使えるから』ととっておいてもたまる一方で、いつまでもためておくのはスペースの無駄にもつながります。そこで、一度整理をして余分なものを処分する前におすすめなのがフリマやオークションへの出品です」
今は包装紙でバッグを作る人がいたり、昭和レトロなビンや缶はコレクターがいたりして、インド人もビックリな高値がつくかもしれない」
捨てればゴミだが、売れればお金になるかも。やってみる価値アリ!
《PROFILE》
丸山晴美 ◎節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー。22歳のときにひとり暮らしで節約に目覚め、1年で200万円を貯めたことから節約アドバイザーの道へ。近著に『節約家計ノート2022』(東京新聞)がある。
(取材・文/佐藤晶子)