思わず誰かにLINEしたくなる、おもしろ雑学を2つ紹介。今回は、カタログギフトの商品のお得な選び方と、ドラッグストアがトイレットペーパーを店頭に陳列する理由。
【Q】カタログギフトの掲載商品、何を交換すればお得?
【A】原価率の高いチケット類や有名ブランドの商品です。
結婚式の引き出物など、お祝い事でもらうことも多いカタログギフト。品数が1000種を超えるものもあり、どれを選べばいいのか迷うこともあるだろう。
カタログに載っている商品の中で何を選ぶとお得なのか。引き出物を販売しているアンシェウェディングのギフトアドバイザーの高山さんに話を聞いた。
「カタログギフトに掲載されている商品は、基本的にすべて同じ価格帯です。しかし、カタログメーカー側の原価には違いがあります。同じ価格帯の商品でも、割引されることが少ない、値崩れしづらい商品は原価も高くなることが多く、そういうものを選ぶとお得だといえます。例えば、日帰り温泉や五つ星ホテルの宿泊、レストラン、クルーズなどのチケット商品、デパ地下のブランドグルメや、百貨店ブランドアパレルなどの商品です」
かにや高級肉などの生鮮食品は人気だが、原価が高ければグラム数を減らすなどの調整ができるので、一概にお得とはいえないという。
「自分でお金をだして買いたいものと、ギフトでもらいたいものは異なってきます。カタログギフトでは、自分では買わないが、もらいものだからこそ欲しい『ちょっといいもの』が選ばれることが多いです。例えば、桐箱入りの包丁などのキッチン用品や、インテリアにもなるおしゃれな全身鏡などの日用品が人気です」(高山さん)
ただし、キッチン雑貨は基本的に原価の安い商品が多いので悩ましいところだ。
【Q】ドラッグストアはなぜトイレットペーパーを外に?
【A】店内のスペースを空けつつ、安さアピールで集客できるから。
ドラッグストアの店の外にはトイレットペーパーなどがよく積まれている。雨風や万引きのリスクもあるが、なぜ外に陳列されているのか。
北星学園大学経済学部経営情報学科の鈴木克典教授によると、
「トイレットペーパーなどを店外に積む理由はいくつかありますが、いちばんは集客のためです。トイレットペーパーなどの日用品は、安いときに買いだめされることが多いです。そのため、外に積んで目立たせることで安さをアピールし、集客と購売につなげているのです」
とのこと。実際の価格にかかわらず、積まれていることでいつも以上に購入する人が増えるという実験結果も。
こんな理由もあるという。
「トイレットペーパーはかさばって場所をとるため、店の外に積んで店内のスペースを確保しています。安定して積みやすく、包装もしてあり雨風にも比較的強いですし、軽い。もし落下してもお客さんや通行人がケガしにくいのです」(鈴木さん)
かさばる商品のため、簡単には万引きされにくく、また、外は人の目があるので防止効果もある。
こうしたトイレットペーパーの積み上げのように客側の心理を意識した陳列の工夫は多い。例えば、スーパーのレジ前にはガムなどの小さな商品を陳列して、並んでいるあいだに手に取られることを狙っている。
お店の陳列には売るための意味がある。近所を通りかかったときにチェックしてみるのもいいかもしれない。