和央ようかさん「千秋楽はほぼ意識がなかった」、宝塚・宙組退団公演の舞台裏と作曲家の夫との“関係性”を明かす

元宙組の“ジャンボトリオ”が再集結！「当時から笑いが絶えない3人組でした」

　私は、今年9月にはシアター・ドラマシティ30周年記念コンサート『Dramatic City “夢”』、11月には『CAN’T STOP DANCIN’2022』へのゲスト出演、'23年3月には宙組25周年スペシャルコンサート『明日へのエナジー』への出演を予定しています。

　ちょうど最近、姿月あさとさん、湖月わたるさんと私という宙組発足メンバーの3人で『明日へのエナジー』のポスター撮りをしてきたところです。姿月さんとは7月に行われた宝塚の先輩・峰さを理さんの追悼コンサートでご一緒したばかりなのですが、湖月わたるさんは、'21年の『エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート』以来でした。

クールな表情に射抜かれそう！　撮影／廣瀬靖士

　'98年に宙組がスタートした際、“ジャンボトリオ”としてフィーチャーされていて、3人一緒に仕事をすることも多かったのですが、このメンバーが初めて顔を合わせたときは、そろって身長175センチ前後なので、「周りと比べて自分だけ大きい」という悩みが解消されてすっきりしたんです。私は雪組から組み替えになって宙組のメンバーになったのですが、雪組のときは、手を伸ばして人と並ぶとぶつかってしまうので、一歩下がって踊ったりと、窮屈さを感じていました。

「同じぐらいの身長で目も合わせやすいし、ラクだね」というのが3人合わせての第一声。姿月さんが退団するまで2年ほどでしたが、笑いが絶えない3人組でした。食べすぎたときは「うしろ向きに1000歩歩いたらやせるらしいよ」という話題で盛り上がり、3人で真剣にうしろを向いて歩いたり、みんなしてウエストをメジャーで測って、誰がいちばん細いか競争したり、思い出すのは笑えることばかり。3月の公演も、お笑い満載の公演になると思います。

　宙組をリアルタイムで観ていた方には懐かしい名場面ばかりですし、再演されている作品もありますから、当時を知らない方も宙組の歴史を知って楽しんでいただけると思います。当時の熱気を感じに、ぜひ劇場にいらしてください！　お待ちしています。

和央さんのさらなるご活躍をお祈りしています！ 撮影／廣瀬靖士

　和央ようかさんの、ファンやパートナー、仲間たちへの愛情を感じ、温かい気持ちになりました。連載第2回では、和央さんからの推薦で、元雪組トップの早霧せいなさんにご登場いただきます！

（取材・文／Miki D'Angelo Yamashita ）