フムフムニュースの人気連載「くまモン通信」は、くまモンが初めてエッセイを書いた!と話題になりました。「くまモントリビア」ではくまモンとくまモン隊が公式Twitterでのつぶやきの“裏側”を教えてくれます。今では海外にも進出して活躍しているくまモンですが、その出発点は2010年3月に蒲島郁夫・熊本県知事が、くまモンを熊本県の臨時職員として雇ったことです。

 フムフムニュースでは、くまモンをこよなく愛し、12年間一緒に熊本を盛り上げてきた蒲島知事を現地取材しています。

【現地取材#1】12年で累計1兆円以上を稼ぐ救世主に! 熊本県知事がくまモンの“軌跡と奇跡”を愛情たっぷり語る

【現地取材#2】くまモンは「もはや神」!? 蒲島郁夫・熊本県知事が“最強のバディ”に対して想うこと

 蒲島知事が語った言葉の中で印象的だったのが「皿を割れ」という言葉。

「くまモンはどんな困難な状況にあるときでも、自分にできることを考え、実行してくれます。そして時に、私の想像を超える結果を生み出してくれる。熊本県の営業部長兼しあわせ部長として、常に『皿を割れ』の精神を体現してくれている存在なんです」

「皿を割れ」とは、知事が常に県庁職員に伝えていることだ。皿をたくさん洗う人は割る数も多い。皿を割ってもいいから思い切りチャレンジしなさいという教えである。くまモンがいちばん皿を割っているかもしれないね、と知事は笑った。

 この「皿を割れ」の語源を調べると、韓国・長城郡の郡守(首長)だった金興植(キム・フンシク)さんの言葉だそう。金興植さんは日本の松下幸之助さんの教え「人づくりは国づくり」を韓国で実現し、「長城郡の奇跡」と呼ばれる地方自治の再生を成し遂げたのだとか。

「皿を割れ」。かっこいいです。まだ言う機会がありませんが、いつか言ってみたいです。フムフムニュース編集部にこの「皿を割れ」の精神を根付かせて、読者のみなさんの想像を超える記事を生み出していければいいなと思っています。(dd)