あっという間にやってくるコトバス担当日。私は金曜担当で、迫り来る日のためにちょこちょこ言葉をストックしているのですが、今年に入ってすでに「新しい戦前になるんじゃないですかね」「オレは最強だ」は先に紹介されてしまいました。残念ッ!(by波田陽区)

 そこでふと頭をよぎったのが、「思い立ったが吉日」ということわざ。「何かをしようという気持ちになったら、その日が吉日と思ってすぐに始めるのがよい」(デジタル大辞泉より)という意味です。

「吉日」とは暦のうえで「縁起のよい日」を指す言葉で、昔から物事を始めるのに最適な日とされています。このことが由来となり、暦上の吉日ではなくても、思い立った日こそが縁起のいい日という意味で、「思い立ったが吉日」ということわざが生まれたそうです。

 確かに言葉を扱う仕事をしていて逆説的ではありますが、「言葉より行動」だと思っていますし、人を見るときもそこを重視してしまっているかもしれません。

 その時その時の気分によって、つい物事を後回しにすることもあると思います。そんなときは「思い立ったが吉日」で己を奮い立たせて、もうひと踏ん張りしてみてはいかがでしょうか。(福)