以前、フムニューのインタビューに登場してくれた大人気芸人・ぼる塾の田辺さん。インタビューではご自身の推し活の流儀についてたっぷり話してくれましたが(*記事はこちら→前編後編)、田辺さんのツイートで私がいいねを何回も押したくなった投稿がありました。

 ツイートされたのは去年の11月でしたが、たまに田辺さんのこのツイートを思い出しては「そう、そうだよね」とひとりごちています。

 私にも好きなものはいろいろとありますが、オタク気質ではないし記憶力もないので、頭の中のハードディスクに好きなものについての情報量があまりストックされていません。でも、自分の感覚的には「超好き」なんです。本来、人それぞれの「好き」を比べることはできないはずなのに、令和の今は「知識・情報量=好きの指標」みたいになっていて、私のような者は好きを語る土俵にも上がれないような卑屈さを勝手に感じていました。

 でも、田辺さんは爽やかにその空気を指摘して、もっと単純に好きを語ろうよ、と呼びかけてくれました。

 それと同時に、個人的には好きな気持ちが強いほど他人にそれを見せびらかすことができないという感覚も抱えています。誰かと共有して盛り上がるのもすごくいいけれど、時にはひとりで「好き」という気持ちを噛み締める。そんな時間もいいのではないかなと思っています。(知)