キッチン用品、コスメ、おもちゃなど「安い」「便利」がそろいぶみの100均。新製品も絶え間なく店頭に並び思わずあれこれと買い込んでしまうもの。お金のプロが「買ってソンなし」と推すキッチン&日用品のベストバイ、おすすめグッズを紹介します。
時短と節約が両立、お得なアイテムが勢ぞろい
「季節のイベントアイテムから、食器、便利グッズなどがそろう100円ショップは、まさにお得と便利の宝庫。商品の入れ替えも激しいので、マメにチェックすることがオススメ」と、話す節約アドバイザーの和田由貴さん。自身も週に1度は“新たな商品との出会い”を求めて100円ショップに足を運んでいる。
「キッチン周りのアイテムには愛用しているものが多いですね。調理と保存の両方に使えるとか、使いすぎを防ぐなど、機能と便利を兼ね備えたアイテムが多いので、常に新作がないかチェックしています」(和田さん、以下同)
幅広いさまざまな品ぞろえの中から、本当に役に立つ・節約につながるアイテムを見つけ出すためのキーワードは「便利」と「時短」。
「これまで不便だと感じていたことが解消されれば、家事の時短につながり、ムダが省けるので節約にもつながります。そのアイテムを使うことで、日常の何がどう変わるかを想像しながらアイテムを選ぶようにすると失敗しません」
失敗しない!100円ショップ活用法
同じ100円ショップチェーンでも店舗によって取り扱っているアイテムが異なるため、複数のお店に足を運ぶようにするのも◎。その際、「季節限定や注目の新作アイテムは入り口近くに並んでいるので、必ずチェックするようにしてください」。
キッチンやリビングなどで使う収納アイテムや、壁やドアにかけて使うフックなどを購入する場合は、事前に使う場所のサイズを確認しておくこともポイント。
「買ったけど使えなかった……となれば、せっかくの便利アイテムもただの無駄遣いになってしまいます。100円だからと軽く考えず、本当に必要で使えるアイテムかどうかを、しっかり見定めて」
今回、和田さんが厳選した“イチオシアイテム”は、実際に自身で使って、「時短や節約につながる!」と確信したものばかり。さらに暮らしをお得&便利にしてくれること間違いなしだ!
【1】こまめに足を運ぼう!
商品の入れ替えが早いので、オススメ商品を見逃さないためにもこまめなチェックを。
【2】複数の店舗をチェック!
店によって取扱商品が違うので、複数のお店に足を運んで。掘り出し物が見つかるかも
【3】季節のアイテムは早めにゲット!
クリスマスやお正月などの季節品はまさに早い者勝ち! お気に入りは早めに購入を。
【4】サイズは事前にしっかり確認
「使えない!」を防ぐためにも、収納やカバーなどは使う場所、物のサイズの確認を。
「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに、消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活躍。
日用雑貨編
●ヘアドライ手袋
〜ドライヤー時間の短縮・節約に〜
ドライヤーで髪の毛を乾かすときに手にはめて、髪をつかみながら風を当てるだけ。吸水性の高いマイクロファイバー生地が髪に残った水分をグングン吸い取ってくれるので、ドライヤー時間の短縮&電気代の節約に。髪の長い方はもちろん、ドライヤーが苦手な子ども、ペットにもオススメ。ポリエステル80%、ナイロン20%のやわらかい生地は、繰り返し洗濯してもヘタることなく、耐久性も抜群。
《ここがポイント》
髪が長い、量が多いなど「髪がなかなか乾かない」という人、必見!ドライヤーの使用時間を短くして、電気代削減につなげて。
●保温アルミシート
〜サイズも使い道もいろいろ〜
アイデア次第でいろんな使い方ができる保温アルミシートは、保温&節約に大活躍。寒さが厳しい冬はマットやカーペットの下に敷けば床からの底冷えをシャットアウト。また、こたつ下に敷くラグやふとんとあわせて使えば、こたつを切っても保温効果で暖かさをキープ、電気代の節約にも。ほかにも窓辺に下げて外からの冷気を遮断する、お風呂のお湯にかぶせて、お湯を冷めにくくするなど、いろんな場面で活躍してくれる。
《ここがポイント》
ラグやカーペットの下に敷いて床からの冷えを抑えると、エアコンの設定温度を下げても暖かく快適に過ごせるので、ぜひお試しを!
●泡で出るポンプボトル
〜使いすぎる悩みを解消〜
今や「新しい生活様式」として、欠かせない習慣となっているこまめな手洗い。そんな中で「困った……」が起こりがちなのが小さなお子さんが手を洗うとき。「1プッシュだと量が多すぎる」「プッシュの加減ができなくて使いすぎる」とお悩みなら、水で希釈したハンドソープをふわふわの泡で使えるポンプボトルの活用を。使いすぎをしっかり抑えつつ、清潔・安全な毎日を。
《ここがポイント》
泡用ではなく液体のハンドソープを水で希釈して使うので、とっても経済的! しっかりとした泡で出てくるので使いやすさもマル。
●くつ下用補修布
〜アイロンで簡単に補修〜
学校やスポーツチーム指定など、“ちょっとお高め”のくつ下は、破れや穴があくたびに買い替えていては家計的にツラいもの。この「くつ下用補修布」は、穴の大きさに合わせてカットして、アイロンで押さえるだけで破れや穴を目立たせず補修。また、あらかじめ破れや穴ができやすい部分に補強として貼りつけておけば、くつ下の“寿命”をグンと延ばすこともできる優れモノだ。
《ここがポイント》
穴があいてしまったときの補修だけでなく、穴や破れを「防ぐ」ための補強ができるので、買い替え回数をグンと抑えることもできる。
キッチン編
●炭酸抜け防止栓
〜スッキリ感をキープ〜
「家飲み」「おうち時間」の継続で炭酸飲料を飲む機会もまだまだ多いもの。2リットルなど大きなサイズを買ったほうが価格的にもお得だけど、飲み切れずに「炭酸が抜けちゃった……」なんてことも。この炭酸抜け防止栓は飲みかけのペットボトルに取り付けて専用ポンプで空気を送り込み、炭酸の抜けを防止。時間がたってもフレッシュな状態を保つことができる。
《ここがポイント》
ペットボトルに取り付けてポンプで空気を送り込むだけ。ポンプをはずせばそのまま冷蔵庫で保管もできるので使い勝手も抜群!
●野菜フレッシュキーパー
〜葉物野菜がグンと長持ち〜
キャベツやレタス、白菜、ブロッコリーなどの葉物野菜の茎部分に垂直に差し込むことで成長点を壊し、鮮度を長持ちさせる専用スティック。芯をくり抜いたり、湿らせたティッシュやキッチンペーパーを詰めるといった“ひと手間”もなく、刺すだけ・洗って何度も使えるという手軽さも人気。「傷んで食べられなくなった」を減らし、ゴミやムダの削減にも。
《ここがポイント》
芯の部分に「刺すだけ」なのに葉物野菜の鮮度がグンと延びます! 最後までムダなく美味しく食べ切ることも家計にはプラス。
●ハム&ベーコンキーパー
〜パッケージごと保存可能!〜
パッケージごと、もしくはパッケージから出して「ラップで包む」ことが“基本”だった使いかけのハムやベーコンの保存に。パッケージに入った状態で挟むようにロックすれば、開封口をしっかりと押さえ、フレッシュな状態をキープ。立てて冷蔵庫に入れることもできるので、「ほかの食材に埋もれて行方不明」なんて悲劇もなくなる。
《ここがポイント》
ラップに頼るしかなかった使いかけのハムやベーコンの保存の“常識”が変わる画期的アイテム。ラップの使用量節約にも!
●ドレッシングボトル
〜オリジナルドレッシングでおいしく節約〜
サラダの種類や気分に合わせて変えたいドレッシング。でも何種類も購入するのは家計的にも厳しいし、使い切れずに終わってしまうかも……。ならば、その日のサラダに合わせて自分で作るのがオススメ。目盛りに合わせて素材を入れ、シェイクするだけでオリジナルのドレッシングが完成! そのまま食卓に出す&保存することができるのも便利。
《ここがポイント》
「使い切れずに捨ててしまう」ことも多いドレッシング。「自分で作る」を習慣にすれば、食品ロス&家計のムダ削減に直結。
●鮮度保持ストックバッグ
〜袋に入れるだけ!〜
野菜や果物の劣化原因となるガスを吸収すると同時に袋内の湿度を一定に保ち、新鮮な状態を長くキープ。冷蔵庫の中で「いつの間にかしおれちゃった……」を防いでくれる優れモノ。トマトやレモン1個から、レタス丸ごと1個が入るものまでサイズもさまざま、袋の上部にファスナーがついているタイプなどもあるので、用途に合わせて上手に選んでみて。
《ここがポイント》
ラップで包むなどの手間もないのがとても便利! 新鮮な状態が長く続くので、食材のムダも防げます。
●しょうゆスプレー
〜かけすぎを防いで健康維持にも!〜
“ちょっとだけ”のつもりだったのに、思った以上にかかってしまった……なんて不便を感じることも多いしょうゆ差し。そんなときは“欲しいところに、欲しいだけ”かけることができる「しょうゆスプレー」を。狙ったところにまんべんなくかけることができるので、使用量を抑えることもでき、節約にも健康にも役立つ便利なアイテム。
《ここがポイント》
力加減が難しいお子さんでも、このスプレーなら狙ったところに均一にかけられるので「もったいない!」が激減しますよ!
●小麦粉フリフリストッカー
〜まんべんなく均一に使える〜
とんかつやムニエルなど、小麦粉を「食材にまぶす」料理は意外と多いもの。そんなときに便利なのがこの「小麦粉フリフリストッカー」。中ぶたが茶こしのようになっているので、小麦粉を入れてササッと振るだけで均一に粉をかけることができるうえ、ふたをしっかり閉めればそのまま冷蔵庫で保存も可能。洗い物も減るので、調理後の後片づけもらくらく!
《ここがポイント》
トレーやラップ、茶こしを用意して……の調理の手間をこれひとつで一気に解消。そのままふたをして保存できるのもうれしい。
(取材・文/大野ルミコ)