YouTubeなどで整形に関する情報を発信し、SNSでは整形に悩む方への個別相談にも乗っているRabichan。現在までに費やした整形費用は3000万円以上というから驚きです。なぜ彼女は、そんなにも整形を続けてきたのか、気になる事情を当時の心境を交えてじっくり聞いていきたいと思います。
「各パーツを直せばめっちゃ美女になれる」と思い込んでいたものの
──これまでに3000万円以上を整形のために使ったと聞いて驚きました。
「自分でも、まさかここまで整形し続けるとは思ってなかったです(笑)。ブスっていじめられたわけでもないし、なんなら可愛い友達から“(Rabichanは)可愛いよね”ってほめられることもあったし」
──そもそも、整形のきっかけは?
「20年くらい前、高校生のとき、友達がプチ整形で二重幅を広げて喜んでいるのを見て“うれしそうでいいな”と思ったのが、いちばん最初に整形するきっかけでした。学生のころって、仲のいい友達が髪の毛を染めたら自分も染めたいし、友達がエクステを付けたら自分も付けたいし、なんかマネしたいじゃないですか。それと同じような軽い気持ちで、翌日には私も二重のプチ整形をしました」
──行動が早い! 実際にやってみてどうでしたか?
「“まあ、整形したんだな〜”くらいの気持ちでした。もともと二重だったし、劇的に変わったワケじゃなかったので、こんなものかと」
──約20年前だと歌手の浜崎あゆみさんが人気絶頂のころだったと思うんですが、「あゆみたいな顔になりたい!」というような気持ちはなかったんですか?
「整形をやり始めた当時は、“各パーツを直せばめっちゃ美女になれる”と思いこんでいたんで、誰かみたいになりたいという気持ちはあんまりなかったです。例えば、目をやれば可愛くなれるとか、そこからエラを削れば最高に可愛くなれるとか、加えて鼻も整形すれば、本当に100%の可愛い顔になれるとか。でも実際にやってみると、なんか想像していたほど可愛くなっていない。毎回満足できなかったから、整形をやり続けているのかもしれません」
──それが約20年間にわたって整形をし続けている理由なんでしょうか?
「私が整形デビューしたころは、整形もメイクもとりあえず目元が可愛ければ、ほかのバランスはどうでもよかったんです。でも、最近はSNSなどで簡単に世界中の美女を見られるようになっていて、20年前よりも美の基準が高くなっている。だから“時代に合わせて顔もアップデートし続けるしかないな”とやり続けていたら、20年たっていました」
──じゃあ、いまも100%満足できる顔ではないんですか?
「そうですね。ただ、もう整形でいじれるパーツはやり尽くしたんですよ。例えば、目はもうこれ以上、切開できないし、頬や顎に削る骨もないし、肉体的に限界なんです。自分の顔に満足して整形熱が落ち着いたわけではないんですけど、“これだけ整形しても私はこの程度にしかなれないなら、いまより上を目指すにはミジンコレベルから生まれ直さないといけないな”と自分を受け入れてます(笑)」
整形1周目は無計画、2周目は「派手な顔」、3周目は「童顔ハーフ系」
──大きく分けて、顔の全パーツを3周した整形の経緯を聞いていきたいと思います。
「まず1周目は何も考えていなくて、ただ整形したかっただけでした(笑)。好きな有名人の顔を“完コピ”したい、とかいう願望もなく、自分のもともとの顔のパーツを、もっと可愛くしたい一心でやっていました。お医者さんがオススメしてくれた目とか鼻にしていたんで、いま思えば本当に無計画でしたね」
──ご自身の理想とか変えたい形は伝えなかったんですか?
「さすがに全部言いなりではなくて、美容院でオーダーするのと同じで、自分が絶対に嫌な顔やパーツの形は伝えてました。完コピ願望はなかったけど、あゆの顔がやっぱり流行(はや)っていたので、鼻とかは『矢印鼻』という形をオーダーして少し寄せにいっていましたね。でも、私は顔の形が面長ぎみで、あゆとは違うタイプだから、目や鼻をあゆっぽく整形しても全然似なかったんです。自分にその分析力がなかったのは反省点ですね」
──2周目はどんな感じで進めましたか?
「当時は雑誌『小悪魔ageha』の全盛期だったので、派手な顔を目指していました。もともと奥二重だった目をガッツリ二重にしたり、顔のパーツをとにかく主張が強くなるように整形していたんで、写真を見返すと自分でも、“やりすぎだなぁ”って思います(笑)」
──3周目の写真を見ると、大きく印象が変わったように見えます。
「少し歳もとってきたので、3周目のテーマは“『童顔ハーフ系』の顔になりたい”にしました。子どもの顔ってパーツが下に寄っているので、そう見えるように、平行二重から末広二重に戻しました。それと童顔になるには面長すぎたので、両顎の骨を切る整形手術をしたのが、印象が変わって見える原因だと思います。ちなみに、顎の手術は口の中から切開して、だるま落としみたいに顎の骨を切って抜いて縮めたんですけど、麻酔をしていたのにめちゃくちゃ痛かったです」
──顔の上下の長さが短くなると、ご自身でも、かなり劇的な変化を感じられそうですね。
「別人になるレベルで顔が変わったので、満足感はめちゃくちゃありました。周りの知り合いもほぼ全員から気づかれましたし、半年前に1回だけ会ったおじさんからも、“(整形を)やったよね?”って指摘されるくらいだったので、さすがに言い訳できないですよね(笑)」
歴代の彼氏はみんな整形に反対。家族は「もう慣れたんですかね(笑)」
──そこまで丸わかりだと、周りからいろいろと言われませんでしたか?
「半分くらいの人からは、“両顎を手術する前の顔が好きだった”って言われたけど、そんなのどうでもいいんですよ。他人からほめられたいんじゃなくて、自分の理想のために整形してるので、私が満足できればいいんです。でも、いい意見と悪い意見、どちらを言われても、“すごい変化があったんだ”ってうれしくなるので、気づかれたい願望はあるかもしれませんね」
──お付き合いしてきたパートナーの方からの整形に対する反応はいかがですか?
「いままでの彼氏は全員反対です。みんな、“失敗したらどうするの?”とか、“死んじゃうんじゃないの?”って言ってましたよ。でも私も、やると決めたらやっちゃうタイプなので、ヘラヘラしながら、“やったんだよね”って元気に事後報告すると、相手ももう諦めるしかないというか(笑)。戻せとも言えないし、結局みんな、しぶしぶ受け入れてくれる感じです」
──例えば今後、パートナーとなる方から「整形をやめてくれ」と言われたらどうしますか?
「やっぱり、好きな人からの言葉なので受け入れると思います。でも、“アンチエイジングはさせて”って言うかな(笑)。注射とかレーザーとか。で、バレない程度にコソコソ整形もすると思います(笑)。だって、目を1ミリ切っても絶対わからないでしょ? 本当は受け入れてくれる人が理想なんですけどね。“ダウンタイムで外出できないなら旅行しようぜ!”みたいな人」
──ご家族の反応はいかがですか?
「最初は猛反対でした。いまも賛成はしてないと思いますけど、鼻を3回目に手術したあとに、“今回より2回目の鼻のほうが好きだったな”って言ってくれたこともあります。さすがにもう慣れたんですかね(笑)」
──周りがどれだけ反対しようが、やっぱり整形はしたいんですね。ちなみにRabichanにとって、整形するのってどんな感覚なんですか?
「ワクワクした気持ちで手術するので、女性がメイクや髪形を変える感覚と似てると思います。コンプレックスに悩んで、“顔さえ変えたら人生が好転する!”とか重たい気持ちで手術したことは1回もなくて、“今の私にはこっちのほうが可愛い、でも化粧じゃどうにもならないから整形するか!”って、本当に気軽にやってます。だから3000万円以上も使えたのかもしれません」
インタビュー第1弾では、これまでの整形遍歴を赤裸々に語ってくれたRabichanですが、第2弾では想定している整形のゴールや、ダウンタイムばかりになるのにどうして整形を続けるのか、という質問などに答えてもらいます!
(取材・文/松嶋三郎)
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