「食レポより難しいお仕事はないんじゃないかなって思います。あまり深く考えたり、うまいこと言おうとしてもできないタイプなので、感じたことを素直にそのまま言うようにしています!」
朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)内の人気コーナー『いただきます! 日本全国うまいもんジャーニー』で、全国各地の地元グルメを求めて飛び回っているマーティン。現在はコロナの影響を受け、なかなかロケに行けずリモート出演がメインだが、「早くまた全国を回りたい」とウズウズしている様子。
「以前、スタッフさんとランチを食べていたら、お店の人が僕に気づいてくださって泣いて喜んでくれたことがあって。それがすごくうれしかったです。ほかにも、ちびっこたちが“あれマーティンじゃない?”って気づいてくれたりとか。僕もまだまだ頑張らなきゃって思いました」
実は全然「食」に
興味がなかった……
コーナーを担当するようになってから変化が。
「僕、旅先でもファミレスでいいってくらい、食に興味がなかったんですよ(笑)。本当になんでもよくて。でも、この仕事を始めておいしいものを食べるようになってから、プライベートでも旅に行くと決まれば“ここは何が有名なんだろう?”って事前に調べるようになりました」
もともとは小食で、朝ごはんもパン派だったというが、
「今では、どこに行っても白米を頼むように。ごはんって本当に何にでも合うし、お米がこんなにおいしいんだ! って、そんな基本的なことに気づきました。もう、お米だけでもイケちゃいます」
食べることは大好きだが、「おいしさを伝えること」はまだまだ勉強中。旅がスタートしたばかりのころに、スタッフに言われた言葉が今でも忘れられないそう。
「“この料理を食べているのは世界中であなたしかいないんです。それを僕に伝えて!”って。それっ、本当にめちゃくちゃ難しいですよね(笑)。でもいちばんは、朝から僕を見てくださったみなさんに“よし、今日も頑張ろう”って思ってもらいたい。みなさんを元気づけられる存在になりたいです」
Q.芸能界に入ったきっかけは?
A.高校へ行って大学へ行って社会人になって……と、僕は普通に生きていくんだろうなと思っていたんですけど、大学受験に失敗したことをきっかけに、もともと憧れ意識が強かった芸能界にチャレンジしてみようと、オーディションを受けました。
Q.『ZIP!』に自分のコーナーが決まったときの気持ちは?
A.オーディションだったんですけど、マネージャーさんから聞いたときは全然信じられなくて。最初は「ほんとですか? ウソだったら怒りますよ!」って言いました(笑)。高校時代は『ZIP!』をテレビで見ていたので、その番組に自分が出演してることがまだ不思議です。
マーティンが選ぶ
“心に残る”うまいもん!
【その1 】
この2つって合うの!?
「納豆カツ」(茨城県'20年7月6日放送)
「納豆? え、カツ? って思いますよね!! なかなか想像できないと思うんですけど、納豆の風味がありつつ、お肉の味もしっかりしていて、ボリュームはあるけど全然重たくないんです。見た目のインパクトもすごいです!」
【その2】
また食べに行きたい!
「肉吸い」(大阪府'19年6月18日放送)
「食べやすいお肉がバーって入っていて、おだしのグッとした味が、ギュッと詰まってて……あれ、なんか効果音ばかりですみません(笑)。これだけで食べるのももちろんおいしいですが、卵かけごはんにしても最高です!」
【その3】
組み合わせが最強
「サーモン塩辛」(新潟県'19年12月11日放送)
「何よりサーモンとイクラが大好きな僕にとっては、大好物祭りでした! これはお土産としても売っていたので、ぜひオススメしたいです。人気商品だそうで、売り切れることもあるんだとか」
【その4】
肉好きにオススメ
「牛とろフレーク」(北海道'19年7月22日放送)
「細かいお肉のふりかけみたいな感じです。ポン酢のような酸味のあるたれをかけて食べると、お肉のおいしさが、ぶわぁ〜って引き立ちます。お米にしみこんでいく感じが本当においしいんですよ」
【番外編】
克服したと思ったら
「泉州水なす」(大阪府'19年6月20日放送)
「実は、なすが苦手で……。このときも恐る恐る食べたんですが、すごく甘くてフルーツみたいでした。あれ、なす克服したのかな? と思って後日また普通になすを食べたら、やっぱりダメでした(笑)」
(取材・文/高橋もも子)
(週刊女性2020年9月1日号掲載)