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命を奪う殺人や大事故、社会的関心の高い子どもの虐待死などは、その背景にまで踏み込んだ続報であふれている。しかし、日々新たに発生するニュースに呑み込まれてほとんど続報されない事件も……。そんな、ちょっと気になっていた“あの事件”を独自に追う。

渡辺高嗣「続報のないニュース」

《東京・杉並》2万円で14歳を買春、少女心理を熟知した“わいせつ教師”の犯行手口

SNSでの感想
永井容疑者が勤めていた小学校には激震が走った
目次
  • 保護者たちは「いい先生」と口をそろえる
  • 高層マンションで妻子と暮らしていた

「多くの保護者が犯行内容に驚いています。根っからの子ども好きが高じて先生になったような人なんです。子どもにとってはいい大人のお手本で、保護者の信頼も厚かったので……」

 と在校児童の保護者はショック冷めやらぬ様子で話す。

 児童、保護者らの信頼を裏切る嫌疑で警視庁に逮捕されたのは、東京都杉並区の区立小学校の教諭・永井貴久容疑者(37)。

 警視庁によると、昨年9月6日、新宿区内のネットカフェで女子中学生A子さん(14)が18歳未満と知りながら、現金2万円を渡してわいせつな行為をしたとする児童買春の疑いが持たれている。

「永井容疑者は援助交際をにおわせるツイッター投稿をきっかけに数年前にA子さんと知り合い、これまでに複数回、会っていた。1月27日に逮捕された当初はA子さんと会ったことだけ認めて“わいせつなことはしていない”などと容疑を否認していたが、取り調べが進む中で“完落ち”したようだ」(全国紙社会部記者)

 被害生徒を引っ張りこんだのは新宿・歌舞伎町のネットカフェだった。ツイッターで引っかけ、周囲から不審に思われるホテルを避け、足を踏み入れることに比較的、抵抗感の薄いネットカフェを選ぶあたりローティーン心理を熟知しているといえる。

 勤務先小学校の在校生保護者によると、学校では事件を受けて校長が全校児童に事情説明を行ったという。

「校長先生は“永井先生はお金を払って女の子の身体を触り、それは悪いことだと言って警察が捕まえました”などと説明したようです。高学年の児童は理解できたかもしれませんが、低学年の子は永井先生がいなくなったわけをどこまで理解できたでしょうか」

 と在校生の保護者は話す。

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