若者のしゃべり言葉の本来の意味や、意外と歴史が古~い言葉、日常的に使っているけれど、実は間違った言い回し……。テレビでも人気の山口謠司先生が教えてくれた奥が深~い日本語でディスカバー日本!
若者言葉の本来の意味!
1.【推し】
●推しを推す、とかもう意味不明だってば!
「“推し”ってすごい言葉ですよね。“隹”は、ずっしりとしたものを表す。漢字の意味的にはその重苦しいものを手で押して、はねのける・おしのける、という意味なんです」(大東文化大学教授・山口謠司先生、以下同)
いまや動詞でなく「私の推しは~」などと自分の推すアイドルやキャラクターを表す名詞のようになってるけど?
「ならば“推し”より“挙げ”のほうが、ニュアンス的に近いかなぁ? 挙には、ワッショイワッショイとその人を応援する意味があるからです」
挙げ活、挙げメン、挙げが尊い……先生のおすすめの“挙げ”をぜひ使ってみて!
2.【あざと可愛い】
●“あざと可愛い”はあさはかわいい!?
数年前まではぶりっ子キャラで同性から不人気だった田中みな実も“あざと可愛い”ブームで女性たちの憧れの的に。そもそも“あざとい”って褒め言葉なの?
「“あざと”はもともと、子どもっぽい・あさはかであるという意味。現代では少し変化して“小利口で、やり方があくどい”という意味ですが……本来の意味でなく小悪魔的、というニュアンスで使っているのかもしれませんね」
ブームとはいえ、あざと可愛いはイイ意味じゃなさそう! 使い方にはじゅうぶんご注意を!
3.【ヤバイ】
●連呼するのはヤバイよ、ヤバイよ〜
若者の会話で、日常的に使われている「ヤバ!」。
「川端康成が小説で使ったことで流行った言葉ですが、もとは盗人たちが使った隠語。兵庫県の方言では“弱いこと”、福井県では“狡猾なこと”を指します。“ヤバイ”は、人に対して使うとヤバイよ、って思っています(笑)」
出川哲朗のギャグも意味を知らずに使うとヤバイよ〜!