意外と古~くからあるコトバです!
9.【すっぱぬく】
●イマドキ“すっぱ”の任務はパパラッチでござる!
週刊誌でおなじみのこの言葉は漢字にすると“素破”。「素(もとのまま)を破るので、暴くという意味になる。情報収集や奇襲が得意な忍者のことを鎌倉時代には素破と呼んでいました」。そして戦で名告りもなく、いきなり斬りつけてくるさまを“すっぱぬく”といった。現代の忍者(記者)たちに、スキャンダルを狙われる有名人はご用心!
10.【かったるい】
●腕がだるいことを指していた言葉が変化
「明日の仕事かったるいな~」などと使う“かったるい”は、若者言葉のようだが実は室町時代から使われている古い言葉。「もともとは“腕(かいな)だるい”と言って、腕をぐるぐる回して肩をほぐす様子を表した。これが時代とともに変化しました」。疲れて動くのが面倒~、というニュアンスは昔から変わらないかも!
「かったりーなぁ」って意外と古風な表現だったのね☆
11.【たまげる】
●魂が消えるくらい驚くことってナニ!?
びっくりしたときに出るこの言葉。「“たまげる”のたまは、肝っ玉とか人魂の魂を表し、げるは消えるを早口で言った言葉です。漢字で書くと“魂消える”となり、魂が消えてしまうくらい驚いてしまう様子を指します」。ちなみに“びっくりする”も室町時代からある言葉。バブル時代に流行った“おったまげ~”は、茨城弁だそう。
12.【にやける】
●いつの時代もイケメンを見たらニヤけちゃう♪
楽しいことを想像して薄笑いを浮かべる様子を指すこの言葉。「鎌倉時代、身の回りの世話をする可愛い男の子のことを“若気(にゃけ)”と呼んでいた。江戸時代には男性が派手な着物でなまめかしくしているのを“にゃける”というようになり、明治時代には“にやける”に変化したのです」。言葉と使い方は変わったけれど、可愛い男の子が語源なのは納得!
13.【生憎】
●嫌な気持ちがモヤッと心の中にある状態
生憎ですが……など、丁重に断りを入れるとき便利な“生憎”は「“あやにくし”が変化した言葉。平安時代の『蜻蛉日記』にも出てきます。あやにくしのあやは現代語なら“あぁ”。あ~憎たらしい、という意味。また“憎い”の曽は、水蒸気のモヤモヤを指します」。つまり、うまく言えないイヤ~な気持ちがある状態を表す言葉なんだって。