立ち会い出産?

 ともにアーティストでママでもあるふたり。PUFFYの公式資料に“2012年、大貫亜美立ち会いのもと、吉村由美出産”と書かれていることが気になり聞くと、

亜美「あははは(笑)」

由美「正確に言うと立ち会ってはいなくて、部屋の外にいたんだよね」

亜美ちょっと離れた待合室とかではなく、壁一枚隔てた隣の部屋で、“頑張れ、頑張れ”って壁にひっついてました。気持ちとしては『ライオン・キング』みたいに赤ちゃんを取り上げたかった(笑)」

由美「べつに隠してないけど、公式資料に書いてとも言ってないのにな~(笑)」

亜美「私たちも資料に書かれてることを、このあいだ気づいたんだよね(笑)」

由美「このころ、出産に向けてお休みをもらっていたのでニュースがあんまりないから入れといたんだろうね」

 ちなみに育児について情報交換はする?

亜美「するんですけど、うちとは年齢が離れてるので(9歳差)、私の情報が古いって言うんです。私はドヤァっていい情報あげたつもりなのに(笑)」

由美「だってホントに古かったんだもん(笑)。抱っこひもを買おうと思って相談したら、え、今それ? っていうことを言っていました」

亜美「“何年前の情報よ?”って(笑)」

PUFFY 撮影/矢島泰輔

面白くなかったらいつでも辞めていい

 こんなふうに笑い合うふたりだが、過去、1度だけPUFFYを辞めようと思ったことがあるのだとか。

亜美「私が産休を取るときです。産後、どうなるかわからないし、迷惑をかけるんだったら申し訳ないから辞めたほうがいいかな? と提案しました。でも、“とりあえず、産んでから考えればよくない?”ってことで今に至っています。私たち、かなり初期の段階から、基本的にいつでも辞めていいスタンスにしてるんです。どちらかがやっていて面白くないと思ったら、相手に率直に言おうって」

由美「それくらいの気持ちのほうが長続きするのかなと思います。それにやっている自分たちが楽しめなければ聴いてくださる方にも楽しさが伝わらないだろうし、そうなったらやる意味がなくなると思うので。でも幸い、今、とても楽しく音楽活動できています」

幸せだと思う瞬間は?

亜美「えー、美味しいもの食べたときとかですかね。最近だと、韓国料理のチキン。今は配達してもらってるんですけど、コロナ前はお店によく行ってました。わざとじゃないんですけど、作ってくれた人に聞こえるように“幸せここにあった〜”って言ってる自分がいましたね(笑)。……いや、いちばんの幸せはファンのみなさんと会っているときです。(隣の由美のリアクションを見ながら)あっ、由美ちゃんは違うみたいです。寝てるときだよね」

由美「私、なにも言ってないよ。でも、亜美ちゃんが言ったみたいに寝る間際。寝る瞬間は、うれしいなって思います。本来は、仕事終わってビール飲むときかなと思うんですけど、最近はできないので。(コロナ禍の)今はライブが終わったら“お疲れさまです”って言って直帰ですから」

亜美「さみしいよね」