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人間関係

英語塾の先生の苦い体験に学ぶ、たとえ先生でも生徒に「聞いてはいけないこと」

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※写真はイメージです
目次
  • ごく普通の質問に、うつむいてしまった生徒
  • 何げない質問が、「言葉の暴力」にもなる

 こちらに悪気がなくても、ほんのちょっとした何げない質問が、相手の神経を逆なでしたり、心を傷つけてしまったりすることがあります。

 相手が利害関係のない大人なら、「そんなことを聞いてくるなんて、なんて無神経な人なんだろう」と思って、あなたと距離を置けばすむことだと思います。

 でも相手が、あなたと毎日、顔を合わせなければならない立場。特に、あなたのほうが立場が上である「職場の部下」だったらどうでしょう。

 あなたから無神経な質問を受けるたびに、相手は傷つき、言い返すこともできず、あなたのことがどんどん嫌いになるのではないでしょうか。

これは、そんな「無神経な質問」に気がついて猛省した、ある英語塾の先生の話。

ごく普通の質問に、うつむいてしまった生徒

 京都府の京丹後市で、「クスダ英語塾」という、小中高生を対象に英語を教える塾を経営されている楠田ゆかりさん。

「実際に外国人と話ができる英語」を、生徒たちに楽しみながら学んでもらうということを、何より重視されています。

 そんな楠田先生が、あるとき、中学生の生徒に英語でこんな質問をしました。

「What do you have for breakfast?」

「朝食に何を食べますか?」という、本当にごく普通の質問です。

 しかし、質問された生徒は、うつむきながら、日本語で、こんな回答したのです。

「俺んち、たまに菓子パンが置いてある。何もないときもある。母ちゃん、朝は起きてこないから……」

 小さな声で答えてきた生徒のつらそうな顔を見て、楠田先生は、不注意な質問をした自分にとても後悔をしたと言います。

(ああ、悪いことをしてしまった。みんなの前で話させるべきじゃなかった。浅はかだった……)

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