食べてもいいけど食べ方に注意!

 とはいえこの季節、スイーツや糖質の多いものを我慢するのは至難のワザ。

「どんな食べ物でも食べれば血糖値は上がるのですが、食べ方を工夫するだけでかなり違ってきます」とは管理栄養士の浅野まみこさん。

「食事の際はベジファースト。野菜の食物繊維を先に摂取することで、血糖値の上昇がゆるやかになります。野菜がなければ肉や魚から。肉の摂取によっても血糖値上昇はゆるやかになります。またよく噛むのも大事。噛む回数が多いほうが、血糖値改善を促すというデータもあります」(浅野さん)

 さらに櫻岡先生は、「スイーツを食べるなら食後すぐのデザートに。血糖値が上昇する波を1日に何度も作らずにすみ、血糖値が安定しやすくなります」

 またおすすめなのが、食後すぐに身体を動かすこと。

「家事をしたり、入浴したり、軽いストレッチ……というレベルでOK。筋肉は血管の中の糖を8割を吸収してエネルギーに変えてくれるので、筋肉を動かすと血糖値は上がりにくくなります」(櫻岡先生)

 糖尿病は感染症にかかりやすい。昨年からのデータでは、コロナ陽性者のうち、糖尿病を指摘された人も多いという。いらぬ健康ダメージを受けないためにも、賢い食事法を身につけよう。

※写真はイメージです
■血糖値を上げない、賢い食べ方5箇条

(1)野菜から食べる
炭水化物以外からを心がけて

(2)デザートは食後すぐに
1日に何度も血糖値を上げない!

(3)甘い飲み物に気をつける
糖液は浸透しやすく、血糖値爆上げ

(4)よく噛んで食べる
あごに振動をしっかり与えるべし

(5)食後は身体を動かす
“食後休み”はNG! すぐ活動を