曲の選定からアレンジに至るまでがっつり関わった
──ほかにも、『星屑のスパンコール』(1986年、アルバム『翔 SHONENTAI』収録)も歌い直していらっしゃいますね。こちらは、少年隊のなかではカラオケ人気TOP5に入るほどの人気(JOYSOUND調べ)とか。
「この歌詞はもう、ファンと僕たちが夜の街で出会う、というストーリーがうまくできているよね。ジャニーズの後輩たちも歌ってくれているから人気なんだろうけど、俺のなかでは僕ら3人で歌っているイメージが強いなぁ。言っておきますが、こんな経験は一切ありませんので(笑)。
この35周年記念ベストの限定盤に入れてもらった『GATE』、『ビロードの闇に抱かれて』、『Because』の3曲は、以前に録音していた未発表曲です。
そのなかで『ビロード~』は作曲が馬飼野康二、編曲が船山基紀というフルオーケストラのバラードだから、おそらくミュージカル『PLAYZONE』(プレゾン。2008年まで少年隊が主演を務めた)に使う予定だった曲じゃないかな?
馬飼野先生には『情熱の一夜』(1999年、シングル)も書いてもらっていますね。パーカッションの入ったラテン系のナンバーで、振付師がトラヴィス・ペイン(マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』などを担当)だったこともあり、かなり難しかったです。同じ年のアルバム『Prism』に入っている『The Longest Night』はニシキが大好きな曲で、PLAYZONEのオープニングや、レギュラー番組『少年隊夢』(フジテレビ系)でも使ったりしていました。
『Because』もきれいなバラードだから
そういえば、ヨシマサさんが『EXCUSE』(1993年、シングル)を作ってくれたときに「少年隊を裸にしたいんだよね」って言われて、俺は素直だから文字どおりの意味に受けとって、“裸は嫌だよ!”って言ったんだよね(笑)」
──これまでに話が出た作品とは対照的に、3人がほとんど語らない曲もありますよね? 例えば、1988年に12インチ・シングルで出た『SILENT DANCER』は、意外とリクエストもあるようですが……。
「いつもは、基本的にどんなふうに作りこんでいくかという段階から参加しているのですが、この曲は、時計ブランド『SEIKO』のCM企画ものを歌っただけなんですよ。ただ、CMでたくさん流れたことや、逆に歌番組で披露する機会が少なかったことで、思い入れのあるファンの方が多いのかもしれませんね」