セルフプロデュースが成長と新たな発見につながった

SOYO「自分から楽曲などに関するアイデアを出すことは、あまりしたことがなかったので、いい経験になりました」

GUMI「私もSOYOと一緒で、曲の世界観だったりとか、こんな場所で撮影したいとか、自分の意見を言うことは、ほとんどしてこなかったんです。“否定されたらどうしよう”って考えてしまって、少し怖かったというか。でも、自分から言わないと何も叶(かな)えることができないとわかって、積極的に発言するようになりました

──成長するきっかけになったんですね。

GUMI「はい! スタッフさんたちに思いをしっかり伝えたことで、私たちがやりたかった『Underground』を作ることができたので、すごくよかったなって。またこうやって、振りつけや衣装、コンセプトすべてをプロデュースする機会があったらいいなと思います」

「ひと皮むけることができました!」と語るGUMIの声はとても生き生きとしていた 撮影:矢島泰輔
あどけない笑顔から大人びたまなざしまで、さまざまな表情を見せてくれた 撮影:矢島泰輔

MOMO「私は、衣装やヘアメイクなどを考えるのが楽しかったです。レコーディング中に、“こんな衣装だったら可愛いな”って思いながら落書きしたりして(笑)。そのときに描いたことが実現したことはうれしかったですし、今回のアルバム『1518』でも、“衣装は色違いにしてみる?”とか、アイデアを出しました」

──ビジュアル面でのインスピレーションは、どんな場面で受けることが多いですか?

MOMO「お休みの日に母と出かけて、リーズナブルなブランドからハイブランドまで、それぞれが持つ世界観を見るようにしています。お洋服選びやメイクは私の大好きなことなので、それがお仕事に生かせるのはうれしいなって」

──制作の過程で、自分たちより年上のスタッフさんや周りの大人の方々に意見を伝えることは、難しくなかったですか?

GUMI「自分たちがやりたいことを叶えたいと強く思っていたので、私たち側から、ミーティングの場を設けてもらえるようお願いしたんです。笑いあり、涙ありの大ミーティングでした(笑)」

KANO「これまでは内に秘めちゃうことが多かったけど、“変われるチャンスだな”と、思い切って伝えました。“これからは自分の軸をもっと強く持っていこう”って思えたし、セルフプロデュースを経験したことで4人の仲がさらに深まって、メンバーの新しい魅力を発見することもできました」

「勇気を出してよかった」と力強く語るGUMIの言葉に、KANOも「うん、うん」とうなずく 撮影:矢島泰輔

──みなさん、お互いをリスペクトし合っている感じが、こちらにもすごく伝わってきます。

4人「わ〜うれしい〜!!」

──小学生のころから、(成長期限定ユニット『さくら学院』の一員として)一緒に活動をしてきたみなさんですが、4人ならではの忘れられないエピソードはありますか?

MOMO「@onefiveとして活動することが決まってから、事務所の近くにあったサイゼリヤに4人で集合して、“これからどうしていこうか”って話し合ったことがすごく思い出深いです。やりたいこともどんどん浮かんできたし、あのときの“希望しか見えない”っていうワクワクした気持ちは、ずっと忘れたくないなって」

KANO「私たちの思い出のスポットだよね。始まりの場所!

MOMO「そう。でも、そのサイゼリヤ、つぶれちゃって……」

──それは残念!

MOMO「なので、早く第2の場所を見つけたいです(笑)」

MOMO&SOYO。「サイゼリヤで話した夢が、少しずつカタチになっていっていて幸せです」と笑顔をみせる 撮影:矢島泰輔

SOYO「私が今でも忘れられないのは、初めてのお披露目の日です。中3の10月くらいだったんですけど、さくら学院で活動していたころは私、眼鏡をかけていて。そのお披露目で、@onefiveの衣装を着て登場して、眼鏡をバッと脱ぎ捨てて」

GUMI「なんかカッコいい!」

KANO「“脱ぎ捨てる”っていいよね(笑)」

SOYO「“これからはこの4人で活動していくんだ”って、新たな一歩を踏み出した気がしましたね」

眼鏡を“脱ぎ捨て”、見える世界がさらに広がったことだろう 撮影:矢島泰輔
グループでいちばん背が高いSOYO。ポージングもサマになる! 撮影:矢島泰輔