何かについて説明や提案をしているとき、相手からこう言われたことはありませんか?
「何を言っているのか、わかりにくいんだけど……」
「結局、何をしてほしいの?」
あ~、あるある……という方は、もしかしたら、話をするときの順番がよくないのかもしれません。
今回は、相手にわかりやすく話をするための「話の組み立て方」と、相手の興味をひいて、最後まで話を聞いてもらうための「ナナヘソナスの法則」についての話。
話には、「相手にわかりやすい順番」がある
聞き手から「何を言っているのかよくわからない」と言われてしまう人は、簡単に言えば、話が支離滅裂なのです。
話の出だしと中盤と最後の内容がつながっていなかったり、途中で関係のない話が入ってきてしまったり……。話す順番が整理されていない。
相手は、まるで、バラバラになったジグソーパズルをやらされているような気分で話を聞いていることでしょう。
普段の雑談なら「ちょっと話がわかりにくい人」で済みますが、会社の会議で話をするときや、お客様に提案をするときなどに話の内容が伝わらないというのは、由々しき問題です。
では、どんな順番で話せば、相手に伝わりやすいのか?
例えば、会議で売上アップのための提案をするとしたら、次のような順番で話せば、聞いている相手はスムーズに理解してくれます。
○事実の報告(例:ここ半年、売上金額がこのグラフのように落ち続けている)
↓
○問題の提起(例:売上を回復させるにはどうしたらよいか?)
↓
○解決のための提案・結論(例:営業のレベルアップを図るためにセミナーを受講させたい)
↓
○説明(例:そのセミナーを受けた他社の成功事例の紹介)
いかがですか?
ものすごくシンプルな流れで、これなら多少、説明がうまくなくても、提案したいことの「理由」も「内容」も「期待効果」もよくわかると思いませんか?
ちなみに、今、この文章も、事実の報告→問題の提起→解決のための提案・結論→説明という順番に書いています。お気づきになりましたでしょうか。