【2】幅広いお客さんの話に対応できる ~社会人の傍ら趣味でアイドル活動~
学歴の暴力のメンバーは全員、正社員として働きながらアイドルをしている。
社会人のお客さんとは、チェキタイムでお話しするときに仕事あるあるや理系の話もできるので、正直、ライブよりもお話を楽しみにしている方が多いように思う。
お客さんにも高学歴の方が多く、「チェキに並んでいるときに、メンバーとほかのお客さんとの会話が漏れ聞こえてくるのも楽しい」という声も。
アイドルであるにもかかわらず、深いところまで話ができることが魅力のひとつだと思っている。
一方、社会人アイドルであることにより、悲しくも会社、楽屋どちらでも浮いた存在になるという側面もある。
ライブの翌日に出社すると、上司に「ありがとうございます(ハート)」と、うっかりアイドルモードの神対応をしてしまい引かれる。
ほかのアイドルがいる楽屋で、室内が整然としているときに「エントロピー(※)が増大しやすいね!」などと言ってしまい、これまた引かれてしまう。
(※ 簡単にいうと「無秩序な状態の度合い=乱雑さ」を定量的に表す概念で、熱力学、統計力学、情報理論などさまざまな分野で使われる)
われわれは、どこにも居場所のない人間になってしまっている。そういう愚痴も含め、楽しんでほしい。
【3】高学歴ならでは!? アイドル活動でもPDCAサイクル!
結成当初、学歴の暴力はここまで注目していただける存在ではなかった。さまざまなメディアに取り上げていただけた要因は、ある日「バズるための作戦会議」を開いたことによる。
お客さんを増やすために長期目標と中期目標を立て、そのためには、いつまでに何をしたらいいか、メンバーで共有した。SWOT分析(※)をし、やるべきことを考えた。
(※ スウォット分析。事業の状況などを、強み=Strengths、弱み=Weaknesses、機会=Opportunities、脅威=Threatsの4つの項目で整理して、分析する方法。これによって戦略方針が明確になるとされる)
・自己紹介画像を作り拡散する
・曲は学歴ネタで押す
・MCに力を入れる
などの案が出て、着実に実行していった。
その結果、今までアイドル現場に来たことのなかった層の方にまで情報が届き、いろんな人がライブに来てくれるようになった。
今も、ひとつひとつのライブを大切にしてPDCAサイクル(※)を回し、多くの人が楽しめる環境になるよう考えている。
(※ Plan=計画、Do=実行、Check=測定・評価、Action=対策・改善の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようという概念)
私たちの活動がスパイラルアップし、アイドル活動が高度化する様子を楽しんでほしい。