フムフムな発見8:UVケア商品を選ぶときは“SPF”と“PA”を見逃すな!
「女性の方はほとんどご存じだと思いますが、紫外線予防効果には2つの指標があります。
UVBをカットする指標を「SPF(Sun Protection Factor)」と言います。
UVAをカットする指標が「PA(Protection Grade of UVA)」です。
例を挙げると、当社には『サンカット プロテクトUV スプレー』というスプレータイプの日焼け止めがあるのですが、この商品には“SPF50+”“PA++++”という指標を表示してあります。
“SPF50+”というのは、主にUVBによる日焼けの影響を50分の1以下にカットしますよという意味になります。UVAは4段階に分けて予防効果を表すのですが、“++++”はもっともUVAを防ぐ効果が高いという意味です。これらの指標は日本化粧品工業連合会で定められたものなので、ここで表される数値はコスメ業界全体で共通しています」
──ということは、この『サンカット プロテクトUV スプレー』という商品は、スプレータイプなのに紫外線を防ぐ効果がものすごくありますよという意味ですか?
「はっきり言えばそういうことになります(笑)。海水浴に行って、直射日光が強く、海や砂浜の乱反射も強いときに、SPF50+とある日焼け止めを塗れば、主にUVBによる日焼けの程度を50分の1以下にカットすることができるんです」
──本当に50分の1以下にカットできるんですか?
「できます。科学的にも確かめていることですし、そのために私たちは毎日のように品質や安全性のチェックをして、SPF35なら本当に日焼けの程度を35分の1以下にカットしているのか、SPF50+なら本当に50分の1以下にカットできているのかを調べているわけですから」
──海だけでなく、夏山も紫外線が強いのであれば、こうしたUVケア商品が役に立つわけですね。
「はい。海水浴もそうですが、この季節に登山やハイキングをされる方は、しっかりとUVケアをして夏のレジャーを楽しんでいただきたいと思います」
UVケア商品には“ウォータープルーフ(耐水性)”タイプや、汗に強いタイプの商品もあります。露出した部分にUVケア商品を塗っても、夏場はどうしても汗などで流れ落ちやすいので、商品の機能や特性を生かして塗り直しの手間を省くのもいいとのことでした。スポーツで汗を流したり、海水浴に行くときなど、用途や外出時間などに応じて使い分けるのがコツだそうです。次回もコーセーの研究員・後藤祐一郎さんに紫外線対策について伺います。
◎第4回:【紫外線#4】紫外線を浴びないデメリットも!適度に日に当たりながら肌を守るのがUVケアの極意(8月15日13時公開予定)
(取材・文/志谷恭作)