“ヌンチャクガール”の原点とパートナーである母の存在

──今年3月にはTOKYO MXのテレビ番組『バラいろダンディ』に“ヌンチャクガール”として紹介されました。いつごろからそう呼ばれるようになったんですか?

森さん「ヌンチャクを学んでからは、映画の現場にも持っていくようになったので、そこから監督さんに“ヌンチャク少女だ!”と言われ始めたのがきっかけです。そこから私もその名前が気に入って、オーディションにヌンチャクも持参したりして、いつしか『ヌンチャクガール』が定着していきました。今では、映画でヌンチャクを使ったシーンがあるときは、監督さんから頼まれて、アクションの振り付けや決めポーズなどを自分で考えています

累ママさんまったくアクションとは関係のないモデルとしての撮影のときに、ヌンチャクを使うこともあるよね

森さん「たまにヌンチャクをファッションの小物アイテム代わりに持ったりすることがあります。そのときは、お母さんにピンクのヌンチャクを作ってもらったりしています!」

森さんのヌンチャクコレクション。ピンクのヌンチャクは累ママの手作り 写真提供/森累珠さん

──累ママさんは、YouTubeチャンネルを開設する前から美術を担当されていたんですね。

累ママさん「そうですね。もともと作るのが好きなので、小道具や衣装などが必要な際は参加していました。YouTubeチャンネルの開設当時から公開している再現動画の衣装は、ほとんどが自宅にあるものをリメイクしているんです。例えば、白の上下服が必要な場合は、カーテンとかテーブルクロスなどをカットしたり、縫い合わせしたりして作ります

森さん「面白かったのは、“帽子、できたよ”って言われて見たら、帽子の裏側に牛乳パックが貼られていて……(笑)」

累ママさん「牛乳パックで型取りをして、そこに布をあててホチキスで留めるだけ。取り外して調整もすぐできるので、便利なんです。家にあるものを見繕ってなんでも作っちゃう(笑)

──モノづくりの仕事でもやっていたんですか?

累ママさん「仕事でやっていたわけではないですが、子どもたちが小さいころから牛乳パックを使った作品を作って幼稚園に持って行ったりしていましたし、その時の影響もありますね。美術や書道、裁縫系は昔から得意でしたね」

──おふたりは無類のビール好きということで(笑)。

森さんビールが大好きですね(笑)。撮影が終わったら“早くビールが飲みたい! 早くビールが飲みたい! あとワンカット、あとワンカットで終わる!”と、ふたりでビールのために頑張っています(笑)。撮影が終わったら、(自宅なので)すぐに冷蔵庫があるっていうのもうれしいよね!」

累ママさん「終わった後の、あのビールのおいしさといったらないよね! 飲みながら打合せするときもあるもんね~」

小道具や衣装はお母さまの森田ヨーコさん(右)が担当。苦労したエピソードも楽しそうに話してくれた 撮影/北村史成