まだまだある、一風変わった世界のお正月
【インドネシア】お正月が年に4回!
多数の民族がいるインドネシアでは、日本と同じ西暦(グレゴリオ暦)のお正月のほかに、中国と同じ太陰暦、イスラム暦、そして自国の暦と、年に4回もお正月があります。ちょっとうらやましい……。
【イタリア】真っ赤な下着を贈り合う
イタリアでは“大みそかの入浴後、赤い下着を身につけて年を越すと、新年がよい年になる”と言われています。そのため年末になると、友人同士や恋人同士が赤い下着をプレゼントし合います。
【チリ】黄色いパンツをはき直す
チリでは、“大みそかに黄色い(下着の)パンツを裏と表の逆にはき、年が明けた瞬間、表にはき直すと幸せになる”と言われています。“新たな年は新たな気持ちで!”というイメージでしょうか。
【エクアドル】人形を燃やす
エクアドルでは、年末に『モニゴテ』と呼ばれるハリボテの人形を用意します。そして、大みそかに、それを踏んだり蹴ったりして痛めつけ、年明けに燃やして厄落としをします。旧年の厄を全部、人形に背負ってもらい燃やしてしまうのですね。
【デンマーク】玄関にお皿を投げつけて割る!
デンマークでは、“大みそかにご近所や友人宅の玄関にお皿を投げつけて割る”という習慣があります。もちろん嫌がらせではなく、お皿を割られた家は“幸運と人脈に恵まれる”と言われています。新年に玄関でたくさんのお皿が割れているのは“友達が多い証明”でもあるのです。
また、“年が明けた瞬間、空中にいると幸運になる”と言われていて、年明けの瞬間にイスからジャンプして新年を迎える人も多いのだそうです。
世界の年末年始の過ごし方、いかがでしたか? 新年の迎え方も、いろいろあるもの。年末年始の過ごし方は国によって異なりますが、“新しい年をよい1年にしたい”という思いは世界共通です。
2023年はうさぎ年。
うさぎは、耳が長くて聴覚が発達。そして後ろ足が長いので、上り坂は得意ですが、下り坂は苦手なのだとか。それにあやかって、周りの声に耳を傾けて、上り調子の1年になることを祈念します!
(文/西沢泰生)