アイリスアウト
FM中西「いやーなんかありがとね。前よりもっとアニメやマンガが好きになった気がする!」
スギモト「いえいえこちらこそ! 初めて自分でシーンを実践してみましたけど、こんなに大変だとは思わなかったです」
FM中西「だよね。でも今回教えてくれたシーンを知るだけでも、作品の見方が変わるかもしれ…」
スギモト「それじゃ、お先に失礼します!」
FM中西「え」
アイリスアウト
「アイリスアウト」は、映像技法の一種。画面の端から円形に映像が暗くなり、最後に真っ暗になって作品が終わるときに使われる技法。なお、逆に中央から円が広がってシーンが始まることを「アイリスイン」と呼ぶ。映画撮影監督のビリー・ビッツァー(1872年-1944年)により生み出された手法と言われており、日本では『キテレツ大百科』の“トホホなオチ”でもよく使用されていた。
こうして、ガイナ立ち、勇者パース、皆川フェード、シャフ度、アイリスアウトなど、数々の演出を知ることができたFM中西。表現技法の多様さと奥深さを知ると同時に、アニメやマンガに登場する描写には数々の歴史があり、その分、たくさんのクリエイターたちが魂を削り、シーンひとつひとつに思いを込めていることも再認識できた。
最後に:煽り文
スギモト「あ、そういえば! 写真とかどうします? 中西さん撮ってないですよね?」
FM中西「あーほんとだ!!!せっかくやってくれたのに超もったいないじゃん……」
スギモト「まあいいですよ。いつでもやってあげますから(笑)」
FM中西「ま、それもそっか」
スギモト「じゃあ! さっきの回想シーンの続きしましょう。その前に伏線として幼少時代の経験がかかわっていてですね……」
FM中西「いいって! てかさっきアイリスアウトしてただろお前!」
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煽り文
「煽り文」は、週刊少年ジャンプをはじめとするマンガ誌において、主に作品の最後のコマに添えられる文章のこと。マンガに限らず、出版物の帯に書かれている宣伝文句もこれに該当する。主に、そのマンガの担当編集者が書いているらしく(作家が書くパターンもあり)、作品をより読ませるためにどんな煽り文を記載するかは編集者の腕の見せどころ。個人的に最近好きだった煽り文は、呪術廻戦116話「渋谷事変㊱」より《殴り、裂き、燃やし、弄ぶ。人も呪いも、宿儺の下には皆平等に価値がない。》(文・FM中西/出演・スギモト/撮影・ウマギョウザ)