公開から約1か月。TikTokでバズる「刀ピークリスマス」とは?
そんなピーナッツくんが、にじさんじに所属する剣持刀也とともに毎年クリスマスの夜に行われるコラボ配信で「刀ピークリスマス2022」を公開した。
この企画でピーナッツくんは、友人である剣持刀也への愛を歌ったテーマソングを毎年のように制作しており、ふたりがデビューしてから最初となった’18年からこれで5曲目の「刀ピークリスマス」楽曲となる。
年々クオリティが上がっていくサウンド、徐々に上がっていく互いの知名度、メンヘラ&サイコ化していくピーナッツくんの愛情、お互いに人気VTuberということもあって、この企画・同曲への期待はファンの中でもかなり大きかった。クリスマスシーズンの浮かれたムードで小躍りしながら、剣持へのゆがんだ愛情をラップする。ピーナッツくんのルックスも相まって毎年コミカルな面白さを届けてくれるのだが、今年はひと味違った。
公開された「刀ピークリスマスのテーマソング2022」は現在、当のふたりやファンの想像を超えるヒットとなり始めている。
「2021」バージョンではレトロ感あるシンセポップだったが、「2022」バージョンではラテン・トラップ~レゲトンを意識したトラックになっている。
どこか哀愁が感じられつつ、張りのあるベースサウンドや4つ打ちのクラップ/キックサウンドで踊れるダンストラックであり、筆者としては’20年から大きなヒットを飛ばすBad BunnyやRauw Alejandroといったラテン系シンガーの楽曲を感じさせてくれる。
ちなみに彼の音楽活動や「刀ピークリスマス」楽曲ではタイプビート(※)が使用されている。海外でヒットしているサウンドへ目配せするあたり、ラッパー・ピーナッツくんが高い感度で音楽と接しているのが伝わってくる。
※:タイプビート:“●●っぽいビート”として制作された音源。人気楽曲に寄せて制作されており、海外ではビート販売サイトなどで購入可能
●実際に使用されたタイプビート