──今日お話を伺っていて、最後に「周りの方」という言葉が出てくるのが古川さんらしいなぁ、と思いました。

「人生でずっとクイズに取り組んできましたが、小学生のころから“クイズを通して周りがポジティブな気持ちになること”を目的に置いているんだと再認識できました。

 今後もクイズ法人カプリティオとして、多くの方に楽しんでいただけるような活動をしていきたいですね

他人のために知識を生かすクイズ王のあるべき姿

かつて
友人:「ジュウ・ショさんって誕生日いつ?」
筆者:「え~っとね……いつだと思う~?」
友人:「ちょ、ウザいからマジでやめて」

 という、われながら鬼のようにめんどくさい絡みをカマしたことがある。

 これはクイズによるコミュニケーションにしっかり失敗した例だ。なぜなら自分の誕生日をクイズにすることに他人への優しさはない。そこにあるのは「自分の話題を広げたい」という気持ちのみだからだ。そう。自己愛が暴走すると、人はなぜかこういうクイズを出す。

 その点、古川さんが語った最後の「他人の得意分野のクイズでコミュニケーションをとる」という話は非常に優しさに満ちている。これほどのクイズを究めた結果、クイズを続けてよかった瞬間が「自分の優勝」ではなく「他人の笑顔」という点には感動すら覚えた。古川さんがここまでクイズを究められたのは「クイズで他人が楽しむ姿」を見てきたからなのだろう。

 かつて脳内の知識と検索能力で圧倒した古川さんは「優しさ」という人柄も非凡だ。記事内で「これからのクイズで必要だ」と紹介した推理力・想像力は、きっと相手を思いやる気持ちが作用する。そう考えると、古川さんはAIが発達した令和でも、引き続きクイズ王として活躍を見せてくれるだろう。

(取材・文/ジュウ・ショ、編集/FM中西)