環境に合わせて対応する、したたかなバンコクの猫
もちろんバンコク中の猫すべてがそんなタイプではありませんし、同じバンコクの猫でも、猫カフェの猫はたくましさは限りなくゼロ。外のうだるような暑さを知らずに清潔で快適な環境でうたた寝をするのと、とても眠れそうもない場所でもかまわず寝る。
冒頭で紹介したタイ映画も格差社会が描かれていましたが、人も猫も生まれた環境の差は大きいものですね。でも猫の可愛らしさは変わりません。
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バンコクの中心を流れる穏やかな「チャオプラヤー川」。バンコクのシンボル的な川には便利な水上バスもあって、生活には欠かせない交通手段。ただ川としてそこにあるわけではありません。
たとえ生まれ育った環境が違っても、環境に合わせて対応する、そんなことをバンコクの猫たちから感じました。みなさんもたくましくて美しいバンコクの猫たちに、会いに行ってみてはいかがでしょう。
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《執筆者プロフィール》
南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ) 盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に『ソトネコJAPAN』(洋泉社)、『ワル猫カレンダー』『ワル猫だもの』(マガジン・マガジン)、『踊るハシビロコウ』(ライブ・パブリッシング)、『ハシビロコウカレンダー』『ハシビロコウのふたば』(辰巳出版)など。企画・デザインでは、『美しすぎるネコ科図鑑』(小学館)、『ねこ検定』(ライブ・パブリッシング)『ハシビロコウのすべて』『ゴリラのすべて』(廣済堂出版)などがある。