全国の猫好き、本好きが集う。売上の一部を保護猫活動団体に寄付
以前と変わったのは猫書店員だけではありません。店内の猫本の数が棚の空きが心配になるほど増えているし、ネット販売も始めたそうなので、いつの間にか猫に関する古書を多くそろえていたお店から、新刊猫本の予約を大量に扱うお店になったそうです。
本の売り上げの10パーセントを保護猫活動団体に寄付していることもあり、日本全国の猫好き、本好きさんとお店はしっかりつながっている印象です。遠方から用事や旅行がてらに来店するファンの方々も増えているようで、ゆっくりと時間をかけ本選びをし、猫書店員と猫本だらけの空間を共有しているそうです。
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入り口すぐのスペース。マンガや絵本などビジュアル本が充実 撮影/南幅俊輔
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扉で仕切られた、猫書店員がいる奥のスペース 撮影/南幅俊輔
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猫のためのリノベーションに関する書籍のコーナー 撮影/南幅俊輔
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お店の開業までの物語『夢の猫本屋ができるまで- Cat's Meow Books』 撮影/南幅俊輔
2匹の“新人”を2か月ほど前に保護猫団体から迎え入れたのですが、それには理由があります。実はお店には「チョボ六(メス・8歳)」と「読太(メス・7歳)」という猫店員さんがいました。でも今年の2月と4月、がんと腎不全で相次いで亡くなったのです。
店主の安村さん夫妻は家族を突然失い、失意に暮れていましたが、悲しいのは人だけではありません。残った黒猫の「さつき(メス・8歳)」がいなくなった2匹を待つかのように、いつまでも通路を眺めたり、夜になると安村さんの布団に入り懐で丸くなったり……。過去にはそんな振る舞いをしたことがなかったさつきのために、安村さん夫妻はすぐに行動を起こしました。
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牙がチャームポイント、甘えん坊の黒猫さつき 撮影/南幅俊輔
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「私がいちばんの女王様」気質なあおい 撮影/南幅俊輔
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6歳になるけれど子どものように遊び好きななつめ 撮影/南幅俊輔
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本と猫に囲まれて静かに時が流れます 撮影/南幅俊輔