──心配されたら落ち込んじゃうけど、みんなを笑わせたら楽しいですからね。
「そうそう。私“自分が生きやすい世の中にすること”をいちばん考えてるんで(笑)。辛いことも笑い話にしたほうが生きやすいじゃないですか」
──それめっちゃ幸せです。結果的にみんなも幸せになってるし。
「なんでも捉え方次第だと思ってるんで。例えば、財布失くすとするじゃないですか。そこで“うわ、マジ最悪~”って落ち込むのか、“よっしゃ!新しい財布買えんじゃん”ってテンション上げるのか、みたいな。ミスったときって、あがいてもどうにもならないし、じゃあポジティブなほうがよくね? って(笑)」
──確かに「常にポジティブに捉える」って、最強の考え方です。でも人間は防衛本能もあって、ネガティブな感情に反応しやすいじゃないですか。うさたにパイセンさんは脳をポジティブな状態に保つために、何か訓練とかしたんですか?
「小さいころからお母さんに“つらいことがあっても、ありがとうって言え!”って教えられてたんですよね。苦手な人の嫌いな部分をバーッて言うんじゃなくて、いいところを1個見つけろって。
当時は“は? 何それ意味わかんない”みたいな(笑)。特にいじめられているときとか、お母さんの言ってることが理解できなすぎて」
──そうですよね。なかなか、そんなすぐポジティブ思考にはなれない。
「でも、当時は毎日つらくて“自分から何かを変えなきゃ”って思っていたので、とりあえずやってみたんですよ。
最初は嫌な人にも“ありがとう”って言ってみたりとか。“『しずかったー(※)』”みたいな感じで、ネガティブな言葉をポジティブに変換してて(笑)。
そしたら、だんだん考え方がポジティブに変わっていったんだと思いますね。その時期に周りにギャルしかいなかったので、自然と褒め合うのが普通になっていた感じです」
※しずかったー:トヨタ自動車株式会社が2014年にリリースしたアプリ。「マジあいつ嫌い!」→「マジあの方将来的に好きになるしかない」のように、『ドラえもん』のヒロイン・しずかちゃんがネガティブな言葉をポジティブに変換してくれる。