──そもそもいじめを受けてつらかった時期に、相手を憎むのではなく「自分が変わらなきゃ」と思えたのがすごい。
「相手を変えるより自分が変わるほうが早いじゃないですか。だから思い切ってギャルっぽい服装をしたり、クラスの一軍グループにも入っていけたんですよ」
──そこがカッコいいですよね。ちなみにうさたにパイセンさんって、SNSでアンチとか見つけたらどんな感情になるんですか?
「私、物事に対して否定から入る人のことは完全にシャットアウトするっていうか、もう視覚と聴覚がなくなるんで(笑)。“なんか、かわいそうな人だな~”って感じで、内容とか覚えてないですね」
今後はギャルメイクができる店舗をオープン予定
──今後も国内外にギャル文化を広めていく活動は続けるんですか?
「はい。日本の代表的なカルチャーとしてギャルを知ってもらうことが目標ですね」
──いま「ギャル文化」は再ブームしていますし、注目も集まりそうです。
「そう。いまギャル文化は盛り上がってるんですけど、誰でもギャルを自称するようになったぶん“ギャルの定義”が曖昧(あいまい)になってる気もしてます。
もともとの“ギャル”ってファッションもマインドも"完璧"な存在なんですよ。マインドだけギャルっぽくて洋服が雑だといけないし、ただ格好を真似(まね)るというのも違うし」
──なるほど。ギャルを正しく広めるために、ちゃんと定義しなくてはいけない、というか。
「そうそう。だから今はまず『日本ギャル協会』を立ち上げたいですね。それとギャル雑誌の仲間たちと一緒に“ギャル検定を作ろう”って話をしたり。あらためて注目されている時期だからこそ、みんなに正しく“ギャル”を知ってほしいです。
それと、今後はギャルを楽しめるお店をオープンする予定もあります。みんながギャルメイクを楽しんだり、かわいい洋服を着れたりするお店にする予定です。ギャルに憧れてる人をもちろん、自信が持てない自分をなんとか変えたいと思っている人など、みんなに来てほしいですね」
(取材・文/ジュウ・ショ、編集/FM中西)