顔面フル整形を3周行うという驚きの経歴を持ち、毎日SNSで整形に関する情報を発信しているRabichanのインタビュー第2弾。第1弾ではこれまでの整形遍歴と、整形に対する向き合い方を深掘りしました。今回も、普段はなかなか知ることができない整形について、いろいろと聞いていきます!
(第1弾:総額3000万円の“整形美女”Rabichan、家族や彼氏に猛反対されつつもフル整形を3周した理由とは?)
「お金で解決できるコンプレックスなら、私はそこにお金を払う」
──これまでにやってきた整形手術で印象深いものは?
「やっぱり、いちばん痛かった両顎の手術ですね。もちろん見た目の変化も大きかったんですが、身体が顎の骨を回復させるためにすごくエネルギーを使っていたみたいで、半年くらい体力が戻らなかったのも衝撃的でした。手術から3日後に平たんな道を5分歩くだけで呼吸がゼエゼエ荒くなるし、涙と鼻水も止まらないしで、コンビニに行くのも命がけでしたから。それまでにやったエラの骨を削るような手術もそうでしたし、ほかの整形手術も多少は体力を消耗するんですけど、両顎の手術は別格でびっくりしましたね」
──体力面もそうですが、整形を続けるための資金面の不安はなかったんですか?
「お金を使うのも美容に対する努力のひとつだと思うんです。お金で解決できるコンプレックスなら、私はそこにお金を払いますよ、という気持ちですね」
──とはいえ、3000万円は結構な金額です。
「2周目の途中くらいまでのぶんは飲み屋などで働いて稼いで、そこからは自営業と投資で稼ぎ続けられているので、その稼いだぶんを整形費用にしています。例えば、ほかの人ならブランド品とか車とか家を買うところを、私の場合はそれを整形に使っているというだけです」
──ファッションやメイクには、あんまり興味がないんですか?
「もちろんそういうわけではないんですけど、ブスがブランド物を身につけているより、1000円のTシャツを着ているとしても美人であるほうが価値が高いと思うので、自分自身をより可愛くしようという気持ちです。あとは、1回でも“君が可愛いから優しくしたんだよ”っておいしい食事をおごってもらえたりすると、“もっと可愛くなれば、もっと得できるじゃん”っていう気持ちがわいて、それもモチベーションになっていると思います」
心ないことを言われても「あなたのためにやっているわけじゃない」
──整形をしていて、うれしかったことはありますか?
「“君は顔だけで生きてきたタイプだろ?”と言われたことがあって、その方はおそらく嫌みで言っていると思うんですが、私にとっては、“顔がいい”という最高のほめ言葉に受け取れました(笑)。やっぱり、ほめられるとうれしいですよ」
──逆に悲しかったことは?
「鼻の下の人中(鼻と口の間にある縦の溝)を短縮する手術と、小鼻縮小の手術を受けたあとのダウンタイム中に、たまには親孝行しようと両親を旅行に連れていったんです。その旅先で撮った記念写真に写った私の笑顔が不自然に引きつっていて、“変な顔になっちゃって……”と親に言われたときは、旅行は喜んでもらえたものの、なんだか苦しくなってしまいました」
──ほかに整形を公言していることで言われた印象的な意見って何かありますか?
「整形アンチ的な方から、“そんなに課金してその程度かよwww”系のコメントはよく届きます。私はSNSだと割と淡々と発信しているほうなので、数は少ないとは思いますが。リアルの知人から、“整形する前の顔のほうが可愛かった”って言われることもありますけど、それも別に、“あなたのためにやってるわけじゃないから”と思って聞き流してますね。“整形前も可愛かったけど”って言ってくれたらまあいいんですけど、その人に実害はないのに、わざわざ私に意見するのってしんどくないのかなって思います」
整形すると安心するし、興奮もする。「自分は整形してよかった」
──Twitterでご自身が投稿していた整形漫画に「私は一生整形アカウント」と書いていました。完成形というか、ゴールって考えていますか?
「前にも言ったとおり、肉体的に限界で、顔はもう整形できる部分がないんですよ(インタビュー第1弾参照)。やれるならやりたいけど、クリニックの通常メニューは全部やり尽くしているから、もうしょうがないなと諦めてます(笑)。ただ、アラフォー以降で老けたくないから、メンテナンスは一生続けたいなと思ってます」
──素朴な疑問なんですが、可愛くなるためにたくさん整形しても、その分ダウンタイムも長いから、可愛い姿でいられる期間も短いと思うんですよ。
「確かにそうなんですよね。“結局なんのために整形してるの?”ってよく聞かれます。でも、整形するとなんだか安心するんですよ。私はリストカットをする人の気持ちはわからないんですが、落ち込んだときに整形すると気分が明るくなるから、もしかしたら自傷行為の代わりなのかもしれないです。
あとは、整形すると興奮するんですよ。ギャンブルで大金を賭けたときみたいに、“このあと、どうなっちゃうの?”ってドキドキする気持ちというか、アドレナリンとかドーパミンのような脳汁が出る感覚というか。とにかく、最終的にスッキリするんです」
──整形をしようか迷っている人もこの記事を読んでいるかもしれません。何かメッセージはありますか?
「個人的な意見ですし、無理にすすめることは絶対にしませんが、私の場合は人生も楽しくなったし、整形してよかったと思っています。理想の顔に近づけば気持ちも明るくなるし、両顎の手術後、似合う髪形もメイクも服装も変わり、整形直後は“私、可愛い!”ってめちゃくちゃテンションが上がって、ポジティブになれましたし。
だから顔の造形で悩んでるなら、やっちゃってもいいんじゃないかなと思います。例えば、目がはれぼったい人がアイプチで二重にしてると、それはそれで皮膚が伸びて、余計に腫れぼったくなってしまいますし。その悩みがお金で解決できるならやるのもアリじゃない? と個人的には思います」
──いざ整形手術を受ける際に気をつけることはありますか?
「対面カウンセリングは何か所か行ったほうがいいと思います。例えば、なりたいイメージを伝えても、その先生が自分の希望する顔にするための手術は苦手というケースもよくあります。ちゃんと伝わらずに失敗してしまうと、もう一度直すのはすごく大変です。
整形手術はデザインの正解が1つじゃないので、意思疎通ができてないと思った通りにならない確率が高いんですよ。だから、インフルエンサーが“このお店よかったよ”と言っていたり、ネットで評価が高いクリニックだったりしても、改めてちゃんと先生と話し合うことをオススメします」
どんな質問にも明るく答えてくれたRabichan。普段の生活ではあまり明るみに出ない整形事情を知ることができたと思います。他人の言葉に左右されず、自分の生き方を貫くRabichanの姿からは、生きづらさを軽減するヒントをもらった気がしました。
(取材・文/松嶋三郎)
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