俳優・高橋文哉さんが主演を務め、ヒロインに桜田ひよりさんを迎えた初共演映画『交換ウソ日記』が7月7日より全国公開されます。公開に先駆けて、桜田ひよりさんに単独インタビューを敢行!
役柄や撮影現場の様子、胸キュンポイントに加えて、桜田さんのプライベートにも迫りました。
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勘違いから始まった交換日記──映画『交換ウソ日記』
桜田さんが演じるのは、高校2年生の黒田希美。ある日、移動教室の机の中に「好きだ!」と書かれた手紙が入っているのを発見。
送り主は高橋文哉さんが演じる、学校イチのモテ男子・瀬戸山潤。戸惑いつつも返事をげた箱に入れたところから、交換日記が始まる。ところが、それらは希美の親友に宛てたものだった──。ヒミツの交換日記から始まる、切ない片思いの行方は──!?
──今作で恋愛映画のヒロインに初挑戦、出演が決まったときの心境は?
驚きもありましたが、同世代の方とお芝居できる貴重な作品なので、期待とワクワクで胸がいっぱいでした。昔から大人の方々との共演が多かったので、同世代から刺激を受けられるのが楽しみのひとつでした。
──久しぶりに制服に袖を通した感想は?
ドキドキしましたね〜(笑)。卒業してから制服を着られるのって、この仕事の特権。茅島みずきちゃんが当時はまだ高校生だったので、現役高校生と横に並ぶのはこんなにも勇気がいるんだと思いつつ(笑)。でも“みんな着てるから怖くない”精神で、楽しんで着ました。
──とてもお似合いでした!
本当ですか!? よかった。嬉しいです(笑)。
──今回初共演の高橋文哉さんの印象は?
高橋さんは、座長としてすごく責任感が強い方だなと思いました。私は(人の話を)聞くほうが好きで、あまり自分からしゃべることができないんです。
でも高橋さんはそれをわかってくださって、積極的にしゃべりかけてくれたり、他の共演者にもご自分から積極的に話しかけたり。“さすが座長!”って思いましたし、コミュニケーション能力がすごく高い印象です。
──予告にもありますが、瀬戸山は堂々とした印象で、役柄と実際のお人柄とは少し異なるように見えました。
そうですね、瀬戸山くんの役が思ったことをすぐ口にする性格な分、きっと役から勇気をもらって、いろいろな方にしゃべりかけていたと思うんです。私自身は、高橋さんとのシーンで重要な場面がたくさんあったので、希美としてもすごく心を揺さぶられるというか。
希美がいちばん緊張しながらしゃべる相手なので、女友達と一緒にいる姿とはまた違う二面性を引き出せるのは、瀬戸山くんしかいない。そういう部分も信頼関係のもと、築き上げました。
胸キュンシーンも、見る角度によってまったく違う映りになるので、カメラマンさんと監督を含めて、いちばんうまく撮れる角度を試行錯誤しながら撮影しました。希美のほっぺを瀬戸山くんが“むにゅ”ってするシーンも、どの“むにゅ”がいいかを探りました。
胸キュン満載! イチオシのシーンと、希美とクロスオーバーした点
──本作は“胸キュンシーンが満載”とのことですが、イチオシのシーンは?
瀬戸山くんにバスケを教えてもらうシーンのハグシュート、後ろからハグされたままシュートするのは、けっこうドキドキしてもらえると思います。
現実味がありそうでなさそうな、いいところをついてるなって思います。希美にとっても至近距離で男の子と接することはないので、きっとキュンキュンしたと思います。
──桜田さんがアプローチをされるとして、瀬戸山くんのようにぐいぐい来る感じと、さりげない感じ、どちらが好きですか?
どちらもいいところがあるので、間くらいがいいです(笑)。ロールキャベツ男子っていうんですか、それぐらいがちょうどいいですね(笑)。
──瀬戸山くんは好みのタイプですか?
んー、……タイプではないですね(笑)。
──即答!(笑)
あはは。ちょっと強気すぎるので、逆に私は一歩引いちゃう。友達としてだったら“ちょっとやめなよー”って言えるけど、恋愛対象として見るんだったらNGですね(笑)。
──桜田さんと希美でリンクした部分、反対に“ここは違う”と思った場面は?
私も希美と同じく人の話を聞くのが好きで、“ああ、こういう考えがあるんだ”“こういうことがあるんだ”とか、そういうのを考えるのが好きなので、友達といても聞き手に回るところが似ています。
瀬戸山くんとしゃべるときは、“もっと頑張れるよ!”って応援していました。希美に寄り添いながら、“もっとここでいけたらよかった”“こうしておけばよかったのに”っていう気持ちでしたし、希美の考えもすごくわかるので、“まあそれも仕方ないよね”って。希美と会話をしているような感覚でした。
──希美は控えめながらも、実は芯が強い印象を受けました。桜田さんはどう捉えましたか?
希美はすごく柔軟に対応できるけど、ひとつ芯を持っている。自分の好きなものはあるけど、それを人に押しつけるでも、アピールするでもない。“好きな人がいてくれたら嬉しい”っていうスタンスは、大きな芯を持ってるからこそ。希美のような女の子は素敵ですね。
──交換日記の手書き文字も新鮮でした。実際に桜田さんが書いたのですか?
はい、高橋さんと私が書いたものが作品に登場します。ノートに(字を)書くのは中学生以来だったので手がけいれんしました(笑)。そのくらい書く機会が減ったからこそ、文字に込める思いは昔よりもいまのほうが強くて、より思いが伝わるんじゃないかなと思います。
──映画の公開日は七夕。もし短冊に願いを託すとしたら、希美と桜田さんはどんなことを書きますか?
希美だったら、絶対“みんなが幸せになりますように”。自分のことだけじゃなく、希美にとっては恋愛も友達も両方大事だと思うので、みんなの幸せを願いそう。私は、えーなんだろう、うーん。あ!“ごはんをたらふく食べても、身体に影響しませんように”(笑)。
忙しい桜田さんのプライベートルーティーン
──撮影に向けて行うルーティーンはありますか?
朝、メイクが終わったあとにストレッチをします。どの現場でも、筋肉をきちんとほぐして身体が起きた状態でないと、1ミリ浮いたような感覚になって自然体でいられない。役と身体をしっかり連動させたいので、ストレッチをしています。
──さまざまな作品への出演が続いていますが、自分へのご褒美は設けていますか?
終わったあとにご褒美をあげるときもあれば、始まる前に“これを買ったから頑張ろう”ってあげるときも。最初か最後かは決めてないですけど、定期的に自分にご褒美をあげています。
──ご褒美、あげたいです!!
いただけるんですかー! 嬉しい(笑)。
──最後に、フムフムニュースの読者に向けてメッセージをお願いします。
この夏にぴったりの爽やか胸キュンストーリーなので、胸キュンシーンもたくさんありますし、恋愛だけじゃなく友情も描かれているので、恋愛ものに抵抗がある方でも楽しめると思います。
交換日記は私たち世代には新鮮に、上の世代の方も懐かしい気持ちで見られると思うので、お友達や恋人、もちろんひとりでも! ぜひ映画館に足を運んで、感想を伝えてもらえたら嬉しいです。
(取材・文/柚月裕実、編集/本間美帆)
【PROFILE】
桜田ひより(さくらだ・ひより) ◎2002年生まれ、千葉県出身。雑誌『Seventeen』(集英社)のミスセブンティーン2018に選出され、専属モデルとして不動の人気を誇る。2023年3月に卒業し、現在は俳優としてもドラマ『彼女、お借りします』(朝日放送テレビ)『silent』(フジテレビ系)、映画『おそ松さん』(2022年)、『東京喰種 トーキョーグール【S】』(2019年)、『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年)などの話題作に出演。2023年はドラマ『沼る。港区女子高生』(日本テレビ)で主演を務め、雑誌『ar』では7月号より『ひよりだいありー』の連載を開始。Instagram→@hiyori_sakurada…
【Information】
■映画『交換ウソ日記』
公開日:2023年7月7日(金)
出演:高橋文哉、桜田ひより
茅島みずき、曽田陵介、齊藤なぎさ/板垣瑞生
原作:櫻いいよ『交換ウソ日記』(スターツ出版文庫)
監督:竹村謙太郎
脚本:吉川菜美
音楽:遠藤浩二
配給:松竹
(C)2023「交換ウソ日記」製作委員会