イオンレイクタウンには年間5000万人

 防災機能を備えた町づくりは1999年に始まった。

「新しく水との共存文化を創造する都市」をスローガンに掲げ、地区整備事業の名称は「越谷レイクタウン事業」に。総事業費は約806億円。2008年3月に同名の新駅が開業し、同年4月に調節池も含めて町びらき。半年後にはイオンレイクタウンも開業した。2014年には周辺エリアを旧町名からレイクタウン1〜9丁目と変え事業は完了した。

 イオンレイクタウンには年間約5000万人が訪れるようになった。

「土日祝日は周辺道路の混雑がひどいが、買い物の便利さを考えると相殺してあまりある」(近所の60代男性)

 などと利便性を評価する近隣住民は多い。

 公園内で昼ごはんを食べ終えた近所の30代男性は言う。

「僕はこの街が気に入っています。駅前にパチンコ店や飲み屋街がなく落ち着いた雰囲気だし、この公園でのんびりできますから」

 たまに禁止されているスケボーや花火をやって騒ぐ若者がいるらしい。警察官が駆けつけることもあり、マイナス点はそれくらいしか思いつかないという。

 池か湖かについてこの男性は、

「どっちですかね? 意識したことがないのでわかりません」

 と、またしてもこだわる様子はなかった。

池と公園の一角にはビオトープ・ゾーンが設けられ、さまざまな野鳥や水生生物が観察できる
夕日が水面に反射して美しいマジック・アワー