自分用の「心訓七則」が、教えてくれること

 私が考える、自分なりの「心訓七則」は以下です。

世の中で一番楽しく立派な事は 自分の得意分野で、人の役に立つ事です
世の中で一番みじめな事は 誰からも相手にされないない事です
世の中で一番さびしい事は 笑い合える相手がいない事です
世の中で一番みにくい事は 他人の成功に嫉妬する事です
世の中で一番尊い事は 争わずに協力し合う事です
世の中で一番美しい事は 自分らしく、凛(りん)として生きる事です
世の中で一番悲しい事は 自分にウソをついて生きる事です

 こうやって作ってみると、われながら「自分らしく生きること」「人とのつながり」を重視していることが丸わかりです。

 もし私が、「仕事」や「出世」を重視するタイプなら、まったく違った7つになったことと思います。

 さて。ここからが言いたかったことです。

 あなたもぜひ、自分なりの「心訓七則」を作ってみてほしいのです。

 やり方は簡単です。以下の( )内に、自分なりの答えを入れるだけ。

世の中で一番楽しく立派な事は ( )事です
世の中で一番みじめな事は ( )事です
世の中で一番さびしい事は ( )事です
世の中で一番みにくい事は ( )事です
世の中で一番尊い事は ( )事です
世の中で一番美しい事は ( )事です
世の中で一番悲しい事は ( )事です

 ぜひ、やっつけではなく、どれも真剣に考えてみてください。

 そして、( )内に入れる事柄は、なるべくひとつに絞ってみてください。

 いかがですか? 完成しましたでしょうか?

 できあがったら、7つを改めて眺めてみてください。

 これが、あなたにとって、「自分が生きていくうえで、本当に大切にしていること」です。

 いわば、自分専用の「人生の指針」が明らかになります

 これ、もしかすると、しばらく間をおいてやると、別の言葉が入るかもしれません。

 それはそれで、そのときの自分の気持ちが反映されて、今の自分が大切にしたいと思っていることがわかります。

 何かに悩み、「自分がどうしたらよいのか?」「自分はどうしたいのか?」が見えなくなってしまったとき。

 そんなときは、自分で作った「心訓七則」を基準にすれば、自分がいちばん大切にしていることを再認識できて、どうすればよいかの指針が見えてくると思います。

(文/西沢泰生)