よく見れば違うのに

『どえらいモン大図鑑』で紹介されている“どえらいモン”たち(詳しくは本文で解説)

※以下、写真の上段・左から

●ネコ型ロボットの最終型!?

 セグウェイ的な乗り物に乗るアンドロイド。よく見れば顔面以外にどえらい要素はない……はずなのに、私たちはこれを“どえらいモン”だと認識してしまう。スイッチを入れると物悲しげな音楽とともに光ってあたりを無軌道に走り回る。

●カラフルでキラキラ!

 ピンクのかわいいどえらいモン。デンマークのポップミュージックとともに透明な頭がピカピカに光る。青・水色との3色展開で、ピンクはいちばん人気がないのだとか。かわいいのに!

●温かい瞳が特徴的なインド生まれ!

 お母さんがうろ覚えで描いたみたいなデザインのぬいぐるみだけど、「ドレモン」なので無問題(モウマンタイ)!? 全部のバランスが違うだけではなく、ポケットすらなくしたこちらはインド生まれのどえらいファミリー。インドには「Doorimon」もいるという。

●トコトコ歩くオリジナリティーの塊

 ツノつきヘルメットに蝶(ちょう)ネクタイ、マントのようなものを羽織ったオリジナリティーあふれるどえらいモン。ゼンマイ式でトコトコ歩く姿も愛らしい。よく見ると目がだいぶ小さいのだけれど、私たちの脳はなぜか気づけない。

※以下、写真の下段・左から

●願いも2倍叶えてくれそう

 2人いる(?)からあんなこともこんなことも2倍叶(かな)えてくれそう! 仲がよすぎてくっついちゃったどえらいモン目覚まし時計。目覚まし音はなぜかラテンのヒットナンバー『ランバダ』……もうわけがわからないよ!

●どえらい“ワルえもん”

 くわえタバコに無精ひげ……の通称「ワルえもん」。台湾の夜市などで売られていたいわゆるパロディー(?)Tシャツのイラストがなんと立体化。なにをお願いしても「独裁スイッチ」か「地球破壊ばくだん」しか出してくれなさそう。

●首を縮めると走り出す!

 “ろくろ首”的な魅力を放つどえらいモン。首を縮めるように押し込むと、中のゼンマイが巻かれて走り出すという、無理やりな構造。よく見ると手が長いのもポイント。二頭身なのがかろうじて原作準拠?

●色も違うのにやっぱり“どえらいモン”

 鈴もある、ポケットもある。でもこれはパンダだそうです(キリッ)。美白されすぎてホラー感すら感じるハンドル式の扇風機。実は青いものも売っていたそうだが、それだけが売れて謎の多色展開(白・グレー・緑)が残ったという。

《PROFILE》
いんちき番長 ◎ライター、いんちき玩具研究家。変形玩具収集をきっかけにアジアのおもちゃ・オタク文化の世界へ。アジアおもちゃコレクターユニット「アジガン」としてトークイベント等の活動も。Twitter:@INCHIKIBANCYO

(取材・文/高松孟晋)