思わず誰かにLINEしたくなる、おもしろ雑学を紹介。今回は、29歳独男記者が気になっていた「じゃんけんの勝率」「紅葉をもみじと読む理由」について。
【Q】グー、チョキ、パー、勝ちやすいのはどれ?
【A】グーを出す人が多いので、パーが勝ちやすい。特に、大人数になるほど有利になります(日本じゃんけん協会会長 まつもとはるおさん)
じゃんけんで勝ちやすい手なんてあるのだろうか。
桜美林大学の芹沢光雄教授がとった1万回以上のじゃんけんのデータでは、出されることが多いのは順にグー、パー、チョキ。出る確率は、グーが35%に対し、チョキは31.7%だった。
日本じゃんけん協会会長のまつもとはるおさんによると、
「手を開かなければいけないパーや複雑な手の形をしているチョキと比べて、いちばん手の形を作りやすいのがグーです。そのため、じゃんけんで勝ち負けを決めるような、緊張したり感情的になるときについグーを出してしまいがちです」とのこと。
グーを出す人が多く、チョキを出す人が少ないので、パーを出すと勝ちやすい。特に大人数になるほど、決着がつくときはグーとパーの組み合わせが多くなる。
また、パーを出してあいこになってしまった場合でも、コツがあるという。
「無意識に偏りなく手を出そうとするので、続けて同じ手はあまり出ません。そのため、例えばパーであいこのとき、相手は次にグーかチョキを出す可能性が高くなるので、グーを出すと勝率が上がります」(まつもとさん)
グーであいこなら次はチョキ、パーであいこなら次はグーというように、あいこのときは前に出した手に負ける手を出すのがセオリーだ。
ただし、チョキのあいこは例外。
チョキの形からはグーの形が比較的作りづらく、チョキとパーが出やすくなるという。そのときはもう一度チョキを出すのが正解だ。
【Q】なぜ紅葉(こうよう)と書いて「もみじ」と読むの?
【A】赤くなるという意味の「もみじ」に同じ意味の「紅葉」という漢語をあてたから
秋も深まり、街を歩いていると紅葉しはじめた木々を見かけるようになった。この紅葉という熟語だが、「もみじ」とも読む。
「『もみじ』は古い日本の言葉である大和言葉で、『もみ』は赤くなること、『じ』は色が深く滲(にじ)み出ること、つまり赤い色が深く出ることを意味します。一方、中国から伝わった漢語の『紅葉』という言葉も同じ状態を表しています。そのため、紅葉の読み方のひとつがもみじになりました」(山口さん、以下同)
飛鳥時代から明治時代にかけて、和歌などでひらがなで書かれていた大和言葉は、女性が使う言葉として扱われていた。それに対して、漢語は教養のある男性の言葉として使われていた。同じ意味の言葉であっても、男女の違いによって昔は使い分けられていたのだ。
また、もみじはカエデの葉を指すことがある。もみじとカエデはどう違うのだろう。
「もみじはもともと葉が色づくことを指していましたが、桜もみじなどともいうように、紅葉している木々の総称としても使われるようになりました。そのなかでも、カエデはもっとも鮮やかに赤く色づきます。そのため、今では紅葉したカエデの葉を特にもみじと呼ぶことが多くなっています」
カエデのなかで、イロハモミジやオオモミジなど、植物としての名前に「もみじ」という言葉が入っているものがあるが、植物学上の分類ではすべて同じカエデの仲間。カエデのなかで、特に鮮やかに紅葉する種に、もみじという名前が与えられたのだ。