思わず誰かにLINEしたくなる、おもしろ雑学を紹介。今回は、29歳独男記者が気になっていた「甘くておいしいみかんの選び方」と「麻婆豆腐のマナー」について。

【Q】甘くておいしいみかん、ハズさない選び方って?

【A】ヘタの軸が小さく、色の濃いものです。買ってきたら“下のもの”から食べて
(株式会社伊藤農園 専務取締役 伊藤彰浩さん)

 寒くなると“こたつでみかん”がガゼン恋しくなる! そんなとき、酸っぱいみかんに当たっちゃうとガッカリ……。買うときに甘くておいしい“当たり”みかんを選ぶコツは?

 日本一のみかん生産量を誇る和歌山県で、100年以上の歴史をもつ伊藤農園の伊藤彰浩さんにお話を伺った。

甘みの強いみかんは、日光をたくさん浴びやすい枝の先のほうにできていることが多いです。先のほうほどヘタにつながる枝が細くなるので、ヘタの軸が小さいみかんを選ぶと甘い可能性が高いですね。また、色が濃いみかんも日光をたくさん浴びている目印なので、熟していておすすめですよ」

 実際に計測してみると、小さいみかんのほうが大きいみかんよりも1~2度も糖度が高くなっている。大きさで選ぶなら小粒なみかんが断然、狙い目だ。

 では、買ったみかんはどのように保存すれば長持ちする?

空気の通りをよくして湿気させないことが基本。みかんはひとつでも傷んでいるとまわりに傷みが広がってしまうので、こまめに様子を見て悪くなりそうなものから早めに食べることが大事です。みかんの入っている段ボールを下のほうから開けたら、新聞紙を入れて湿気を取り、重さで少し傷んでいる下側のものから食べるようにすると長持ちします」(伊藤さん)

 正しく保存すれば1か月以上もつという。

 これからの季節、正しく保存をして、おいしく長~く楽しみたい!

【Q】麻婆豆腐、ご飯にかけるとマナー違反になるってホント?

【A】ご飯にかけてレンゲで食べるのはOK。でも、箸で食べるのが正しいマナー
(ローズホテル横浜/重慶飯店 中国料理食卓作法講師 小室秀和)

レンゲはひじを張らずに使うのがスマートに食べるコツ

 麻婆豆腐。ついついご飯にかけたくなるけど、一説にはマナー違反とのウワサも。実際にはどうなの?

 ローズホテル横浜・重慶飯店、中国料理食卓作法講師の小室秀和さんによると、「中華料理には麻婆飯という料理もあり、麻婆豆腐をご飯にかけるのはマナー違反にはなりません。その場合は、レンゲを使って食べましょう」とのこと。

 ちなみに、知らない人が多いのがレンゲの持ち方。

 レンゲは、スプーンを持つように握るのではなく、溝の真ん中に人さし指を入れ、柄を親指と中指で挟むようにして持つのが正しい。

 さらに話を聞くと、麻婆豆腐を食べるときに正式に使われるのはレンゲではないという。え、どういうこと?

正式なマナーでは、麻婆豆腐は箸で食べるものなんです。本来、麻婆豆腐は木綿豆腐を使い、豆腐が崩れないように調理して提供されています。木綿豆腐は崩れにくいですから、そのまま箸で餡(あん)に絡ませながら食べられます。ただ、最後にお皿に残った餡を食べるときはレンゲを使っても大丈夫ですよ」(小室さん)

 スープやご飯もの、麺類はレンゲを使うが、麻婆豆腐は一品料理として扱われるため、箸で食べるのが正解なのだ。

 少し意外な麻婆豆腐の正しい食べ方。ご飯にかける派もかけない派もどちらもOKとわかってスッキリだ。