遺言レシピ(1)やさしいスープ ばぁば風

 子育て中によく作ったというスープ。翌朝はごはんを加えておじや風にしても。

〈材料・4人分〉
ベーコン(ブロック)…200g、生しいたけ…4枚、セロリ…50g、じゃがいも…中2コ、にんじん…50g、たまねぎ…1/2コ、パセリ…少々、だし…カップ4、塩…小さじ1、うす口しょうゆ…小さじ1、酒…大さじ1/2

〈作り方〉
【1】ベーコン、にんじん、じゃがいも(洗って皮をむく)、たまねぎ、生しいたけ、セロリ(筋を取る)、それぞれを1cmほどのさいの目に切る。

【2】じゃがいもとにんじん、セロリは1度水に放してざるにあげる。

【3】鍋にだしとセロリ以外の野菜、ベーコンを入れて強火にかける。7~8分間煮てから中火にし、セロリと調味料を加えて7~8分間煮る。

【4】器によそい、パセリを散らす。

やさしいスープばぁば風

遺言レシピ(2)コンビーフの混ぜご飯

 ばぁばの大好物の缶詰ストックで華やかなワンプレートが完成。

〈材料・2人分〉
◎コンビーフの混ぜご飯
白飯…200g(茶碗2杯分)、コンビーフ…50g、セロリ…5cm、しょうゆ…小さじ2

◎おひたし
ほうれん草…1/2わ(150g)、だし…カップ1/2、うす口しょうゆ…大さじ1/2、糸がき…少々、いちご…2コ

〈作り方〉
【1】ほうれん草は水洗いをして根元をきれいにする。塩少々(分量外)を加えた熱湯でゆですぎないように、2~3株ずつゆでて冷水に放す。水の中でふりながらそろえて水けを絞り、3cm長さに切る。バットにだし、うす口しょうゆを合わせてほうれん草を浸し、そのまま冷蔵庫で冷やす。いちごはへたを取って縦2つに切る。

【2】コンビーフは粗くほぐす。セロリは筋を取り、3~4mm角のあられ状に切る。

【3】炊きたてのご飯をボウルにとり、コンビーフを散らし、しょうゆをふって手早く混ぜたら、セロリを加えて軽く混ぜる。ご飯を丸い器で型抜き(抜くときに型を湿らせると抜きやすい)し、汁けを軽く絞った【1】のほうれん草のおひたしに糸がきを添えて盛る。いちごを添える。

コンビーフの混ぜご飯

(取材・文/松家寛子 写真/工藤雅夫)

《PROFILE》
鈴木登紀子 ◎日本料理研究家。1924年、青森県八戸生まれ。自宅で始めた料理教室をきっかけに、46歳で料理研究家に。1970年から40年以上、NHK『きょうの料理』に講師として出演。“ばぁば”の愛称で人気を博す。2020年12月28日逝去。