撮影会には都内から来たという赤ちゃん連れのママの姿もありました。ミライトワとソメイティに囲まれながら、ママから20年後の赤ちゃんに向けて「20歳の誕生日おめでとう」のメッセージビデオを録画。会場は温かい拍手に包まれました。

生後5か月の赤ちゃんとママがミラソメと記念撮影♪ 撮影/佐藤靖彦

「オリンピックが始まる前にこの子が生まれて、観戦チケットも当たっていたので一緒に見られると楽しみにしていたんですが、残念ながら無観客になってしまって……。この子が大きくなったときに、“こんな年に生まれたんだ”ってわかってもらえればと思って動画を撮りました」とそのわけを話します。きっとお子さんにとって素晴らしい思い出になることでしょう。

 ほかにも小さな女の子を連れたお父さんや、二人のファンだという高齢のお母様を連れた娘さんの姿もあり、幅広い年代から愛されていることが伝わりました。

グリーティング終了後に裏口から突然登場し、場内は騒然! 撮影/佐藤靖彦

二人の今後はどうなる?

 そんなファンの方達が口々に気にかけていたのが、ミライトワとソメイティの今後についてです。

 先の話を伺った都内在住の姉妹は「これからも東京の代表としてもっと活躍してほしい」と話し、千葉から来た女性も「できれば東京都のスポーツ振興のマスコットとかになってほしい。千葉県マスコットのチーバくんはもともと千葉国体(2007年開催)のキャラなので、そんなふうに残ってくれたら」と活動存続を願っていると言います。

 東京大会の終了とともに二人の活動が終了してしまうのは耐えられないと、Twitterでも《#ミラソメ存続希望》とハッシュタグを付けて自作のイラストやぬい撮り(ぬいぐるみを主役にして写真を撮ること)の写真をアップして、二人の魅力を伝えつつ存続を訴える声を拡散するファンも多いのです。

 二人は今後、東京都のマスコットになる可能性はあるのか。先ほどの東京都オリンピック・パラリンピック準備局 計画推進部の方に聞いてみると、「なんとも言えない」と苦渋の表情をしつつ権利関係の複雑さを教えてくれました。

「現在はマスコットの権利は組織委員会にあるので、東京都はそこからお借りしている状態です。来年3月に組織委員会が解散になるので、その後は基本的にはすべてIOC、IPCの帰属となり、そこから東京都がアーカイブ資産として引き継いで保管、管理、利活用をして行くという流れになります。来年の3月までに協定などの整備をして、東京都としてちゃんとマスコットを譲り受けるという形を作っていかなければいけませんので、いまはその調整をしている状態です」

 今後の結論はまだ出ていないとのことなので、希望を込めて見守るしかなさそうです。さらに朗報としては、今年度に再び都内で東京2020大会のアーカイブ資産の展示イベントが行われる予定とのこと。会場のスペースや状況などが許せば、ミライトワとソメイティがまた登場する可能性もあるということなので、こちらも希望を持って待ちたいと思います。

ミライトワとソメイティのオブジェも展示 撮影/佐藤靖彦

 今回のイベントは11月30日までと残りわずか。かわいいミライトワとソメイティに会いに、ぜひ訪れてみてください。テレビ観戦しかできなかったオリパラの感動や興奮を味わえる展示も必見ですよ。

関連写真ページで、イベントでのミライトワ&ソメイティのかわいい写真をもっと見ることができます。

<イベント概要>
■実施期間:令和3年11月23日(火・祝)~11月30日(火) 11:30~19:00
■実施場所:東京スポーツスクエア1階(東京都千代田区丸の内三丁目8番3号) ※入場無料
■東京2020マスコット グリーティング
実施内容:東京2020マスコットとの記念撮影
スケジュール:11月23日(火・祝)~11月30日(火)
毎日12:00~12:30/14:00~14:30/16:00~16:30/18:00~18:30
参加希望の方への留意事項:
※各日、先着120組様限定となります(各回30組限定)
※各組の定員は4名様となります
※各日、11時より先着順に代表者1名につき1枚の当日の整理券を配布いたします
※各回、30分前よりスタッフが順次ご案内いたします
※当日の状況により、整列方法等が変更になる場合がございます

(取材・文/小新井知子)