思わず誰かにLINEしたくなる、おもしろ雑学を紹介。今回は、29歳独男記者が気になっていた「小林製薬の商品名」について。
【Q】「ケシミン」に「ボーコレン」……小林製薬の商品名はどうして個性的?
【A】いままでなかった“新しい”製品を名前でわかりやすく伝えています
(小林製薬株式会社 広報・IR部 樋口亜由美さん)
「セナキュア」や「オシリア」「サカムケア」「ムズメン」など、1度聞いたら忘れられないキャッチーなネーミングセンスをしている小林製薬。
どうして製品に個性的な名前をつけるのか、小林製薬広報・IR部の樋口亜由美さんに聞いた。
「“あったらいいなをカタチにする”というキャッチフレーズのもと、小林製薬ではニッチなニーズを見つけ、新しいアイデアで製品化をしています。それまで世の中になかった“新しい”製品は、どのような商品かがお客さまに伝わらないと、理解されず買ってもらえません。製品のことが伝わる『わかりやすさ』を最優先に考えて、記憶に残るシンプルなネーミングにしています」
例えば、濡れタオルしかない時代に「使っていてもズレ落ちず、ぬるくならず冷却できるもの」という新しい発想から生まれた製品が「熱さまシート」だ。
商品名は基本的に開発担当がひとりで考えるという。多いときは200個以上の案を出し、話し合いを経て最終的に社長が決める仕組みだ。
ネーミングに限らず、コンセプトや製品パッケージ、テレビCMもわかりやすさを重視してつくられている。
「症状の患部や汚れをそのまま映すなど、驚かれる表現もありますが、使い方や効果などがダイレクトに伝わって、困っているお客さまに製品が届けられるようになると考えています」(樋口さん)
ユニークな名前の裏には、たとえダサくても製品のことをしっかり伝えることを大切にする企業理念があった。