出費を抑えるためには「買い物のやり方」を変えるべき、と人気インスタグラマーの時短節約家・くぅちゃん。実は、やるべきことより、やらないことに焦点をあてるほうが実を結ぶ食費節約。その手腕をじっくり見せてもらった。インタビュー前編は、くぅちゃん流「〜しない」買い物節約術10編です!
くぅちゃん流「〜しない」買い物節約
「◯◯をやめたら」自然と貯め体質に。買い物の仕方を変えれば、これからの食費が増える時期も無駄な買い物や出費を防ぐことができる。時短にもつながるので、忙しい人には一石二鳥だ。
ケチるのではなく、無駄にしない節約
節約界のカリスマとして注目が集まっている「くぅちゃん」。意外にも前は浪費家だったというが、どうして食費の節約に目覚めたのだろうか。
「結婚後も総合病院でフルタイムの看護師として働いていたので、自分が働けば毎月決まった給与がもらえて、節約の必要は感じなかったんです。それが出産後は子育て優先の生活に。収入も減ったので、いままでと同じ金銭感覚ではいけないと気づき、お金がかかる生活を見直すようになったんです」
まず始めたのは、ネットのブログや雑誌の節約記事を読んで、“これなら自分でもできる”と思った節約術をかたっぱしから試してみる。
「私が知っていた節約は、お風呂にペットボトルを浮かべるといったイメージの、いわば昭和の節約法。でも、今の雑誌で紹介されている節約上手な人たちは違いました。
海外旅行にも行き、素敵な家に住んでいてもお金が貯まるような、生活の質を落とさない節約をいともたやすく実現していたのです。節約をしていてもつらそうに見えない。心を豊かに保てる節約術でなければ、やりたくないという気持ちがありました」(くぅちゃん、以下同)
素敵な暮らし方をしている人のブログや書籍を読み、まねができるところを取り入れて、自分独自の節約ルールを見つけ出した。
食費を月4万円に抑え、貯蓄を月10万円に
食費の節約を考え、1か月の食費を4万円に設定。
「子どもの学費として大学入学前までに1人あたり600万円を貯金する目標を立てました。逆算すると、学資保険などのほかに2人分で年間66万円を貯める必要があり、自分たちの老後資金と合わせて、月10万円を貯蓄に。それ以外にも、旅行や子どもにかかる費用を確保したいと考えました。それらを差し引いた金額が、食費4万円だったのです」
目安が決まれば予算も設定しやすくなる。
また、節約には家計簿が必須だという。
「最初は市販の家計簿を使っていましたが、もっと簡単にしたくてノートの見開きで1か月分の支出がわかるオリジナル家計簿を作りました」
買った物をひとつずつ書くのは性格的に向いていないと、記入の仕方も独自に考えた。
購入日と店名、金額だけの記入なので、レシート3枚なら3分ですむ(写真を参照)。
家計簿はつけるだけでなく、振り返りをすることも大事だ。昨年の同じ月の支出を見ながら予算を組んでいく。
「うちは夫婦別財布で、私の担当は主に食費や日用費などの生活に関する支出と、2人の子どもにかかるお金。それと、月10万円の貯蓄です」
まず食費を節約するには買い物の工夫がマスト。その工夫を詳しく見ていこう。