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人間関係

フォロワー25万人が救われた!ゲイの精神科医、Tomy先生がツイートを始めた理由と「いちばん伝えたい言葉」

SNSでの感想
Tomy先生「世の中には、生きづらさを抱えている人がとても多いですよね。私のツイートが、幸せに生きるための“気づき”になってほしい」 ※写真はイメージです
目次
  • “生きる知恵”のツイートを始めたきっかけ
  • ストレスを減らすたったひとつの方法、それは「手放す」ことよ
  • 最大の仕返しは気にしないことよ
  • 素晴らしいパートナーというのは、不満のない相手じゃない
  • 大切な人と過ごす時間がいちばんの幸せ

 心がへこんだとき、不安にかられたとき……。彼の“ひと言”に救われたと注目を集める精神科医のTomy先生。ツイッターで反響の大きかった言葉を、先生がより深く解説します。

“生きる知恵”のツイートを始めたきっかけ

「本当に悩むべきことは、実はそんなにないのよ」

「嫌な人にも好かれようとするからつらいのよ。嫌な人には嫌われるほうがいい」

 心がすっとラクになるような言葉を、ツイッターで毎日発信し続けるTomy先生。その正体は、ゲイの精神科医。詳しい素性は明かしていないものの、自らを「アテクシ」と名乗る軽妙なオネエ口調が人気を集めてフォロワーはいまや25万人。神ツイートをまとめた書籍は、発売以来累計18万部の大ヒットになっている。

 現役の精神科医であるTomy先生は、毎日多くの患者に接する一方で、

「私自身も、つらいときがあったの。そんなときに書きとめておいた“生きる知恵”を、今みなさんにお届けしています」

 と、悩める人々に向けてツイートを始めたきっかけや、これまでの半生を語ってくれた。

「本格的にツイートを始めたのは、2019年の半ばごろから。それまでの10年ほどは個人的に苦しいことが相次ぎ、生きていくのもつらい時期でした

 Tomy先生が30代初めのころ、同じく医師である父親が、ある日突然病に倒れた。自身は診療を続けながら、時間を見つけては父親を見舞う日々が続く。しかし容体は回復することなく、約1年後に亡くなった──。

「仕事に見舞いにと忙しかった日々が急に終わり、張りつめていた糸が切れて燃え尽きちゃったんですね。ぼーっとしている私を見かねて、当時のパートナーがブログを書くことをすすめてくれました」

 もともと文章を書くことが好きで、小説家への夢を持ち続けていたTomy先生。自身と同じ精神科医でもあるパートナーとの日々を、ブログにつづり始めた。

「パートナーが、とても優秀なのにちょっぴり天然でおもしろい人でね。ゲイカップルの何げない日常をコミカルに伝えたり、読者の方のお悩み相談に答えたりして、楽しくやっていました」

 穏やかな日々は3年ほど続いたが、支えてくれていたパートナーが突然死するという不幸に見舞われる。

「人として尊敬できて、一緒にいると楽しくて。私にとって何より大切なのが、彼との時間でした。彼を失った事実に向き合えず、悲しさやさみしさを紛らわせようと、アクセル全開で仕事に向かう日々が始まったんです」

 しかし、自分の気持ちを抑えつけて心にも身体にも無理をさせていた反動が、1年後に一気に出てしまった。

完全にうつ病になってしまったんです。つらいとか苦しいよりも、毎日生きているだけで気持ち悪くなってくるといった表現がぴったり。本当は仕事も休んだほうがよかったんでしょうが、患者さんがいるからそうもいかない。この気持ち悪さから抜け出すには死ぬしかないと思ったとき、患者さんの本当の気持ちが理解できたんです

 自分が当事者になって初めて、うつ病患者の身に何が起こっているか、身をもって実感できたという。

「精神科医としてこれまで積み重ねてきた知識と、実体験がリンクした瞬間でした」

 うつ状態は1年ほど続いたが、仕事への向き合い方を見直すなどして、少しずつ、少しずつ治まっていった。

このときに感じたことも含め、これまで書きためてきた“生きるためのヒント”を今ツイッターで発信しています。世の中には、生きづらさを抱えている人がとても多いですよね。私のツイートが、幸せに生きるための“気づき”になってほしい。日々患者さんと向き合うこととはまた別の形で、ツイートを目にしたみなさんに幸せになってほしいという思いで続けています

 1000近いツイートの中から、フォロワーに特に反響の大きかったものをご紹介。Tomy先生直々に解説していただきました。

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