12月上旬のある日、くまモンが某スタジオで「ファン感謝祭inTOKYO」(以下、ファン感)に向けてひそかに稽古をしているという情報をゲット。くまモンファン歴10年を超える私は、こっそりのぞきに行ってみた。
くまモン、開脚に大苦戦!?
どうやら、まずは身だしなみを整えているよう……と思ったら、鏡に近づき、自分の顔をしげしげと見つめている。なんだか自分にうっとりしているようだけど……。
しばらく眺めたあと、おもむろに柔軟体操を始めたが、どうも身体が硬いようだ。くまモン隊のおねえさんが、ぐいっとくまモンの背中を押す。
「お、おねえさん、ちょっと優しくしてほしかモン」
「このぐらいできないとダメ」
おねえさん、なかなか手厳しい。
「じゃあ、おねえさん、やってみて」
「簡単だよ〜」
開脚して、床にぺたりと身体がつく。上からさらに押してみるが、くまモンの体重をもってしても、おねえさん、まったく意に介さない。す、すごい。
ちょっと慌てたくまモン、話を変える。
「ボクだって、前後の開脚はできるモン」
「いや、それ、ズルしてるでしょ」
そこで、ふっと目が合う。
「おろ? 見てたのかモン?」
「ファン感のためにどんな練習をしているのかなと思って」
「まだナイショだモン。ねえねえ、ボク、かわいい?」
当然です。
「ほんと~?」
ち、近い……。
ようやく練習に戻ったくまモン。鏡に向かって、せっせと柔軟体操やダンスの練習を重ねていた。結局、ファン感の内容を聞き出すことはできなかったが、くまモンの一生懸命さだけは伝わってきた。