ファン感が大盛り上がりするワケは

 くまモンの誕生日は3月12日。この日は例年、熊本で「くまモン誕生祭」という大イベントがおこなわれる。それに先だって1月から2月にかけて東京、大阪でファン感謝祭が催されるのが恒例だ。

 リアルなファン感は一昨年以来、2年ぶりの開催となる東京。

ステージは毎回、熱気に包まれる 撮影/亀山早苗

 東京ファン感で、くまモンはさまざまなことにチャレンジしてきた。組体操狂言(実際に大蔵流の狂言師に稽古をつけてもらったそうだ)マジックショーピアノなどなど。どれも練習に練習を重ねて自分のものにしていった努力が想像できるだけに、毎回、観客は心を打たれる。くまモンに「適当でいい」という気持ちは皆無なのだろう。

サングラスをかけ、ノリノリでギターを披露したことも♪ 撮影/亀山早苗

 ダンスはもともと得意だが、「ダンス部」と銘打って数多くの踊りを披露したときは、ロングヘアでアムロちゃん(安室奈美恵)になりきって踊ったり、『マツケンサンバ』で魅せたりいつも100パーセント以上のパフォーマンスを見せるくまモンらしさが光っていた。

アムロちゃんみたいに美しかモン? 撮影/亀山早苗

 また、くまモンはたくさんの衣装を持っているので、ファン感ではそれらの一部をお披露目してくれるのも楽しい。タキシードで登場したこともあるし、熊本五高の制服エヴァンゲリオン、ワールドカップのときのラグビーのユニフォーム女子ハンドボール世界選手権のときのユニフォーム千鳥格子のコートも忘れられない。このコートで登場した瞬間、客席からワーッと歓声が上がったのが昨日のことのようだ。

ラグビーのユニフォームがとてもよく似合っていた 撮影/亀山早苗

 過去、ファン感には多くの「熊本のお友だち」が駆けつけてくれた。仲よしの鞠智(きくち)城のさきもりころう君をはじめ、恋がウワサされている(!)五木村のいつきちゃん上天草四郎くん大津町のからいもくん荒尾市のマジャッキー玉名市のタマにゃんなどなど。そんな仲間たちと「わちゃわちゃ」楽しんでいるくまモンを見るのが、ファンの楽しみでもある。

お友だちがたくさん駆けつけてくれたモン! 撮影/亀山早苗