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《コロナ禍で変化》中古ゲーム市場の裏側を駿河屋さんに取材「2022年に値上がりしそうなタイトルは?」

SNSでの感想
駿河屋で販売されている最高額のタイトル3つ(1月9日現在) 写真協力/駿河屋
目次
  • 最高額のタイトル3つを発表
  • 2022年に値上がりしそうなタイトル

 テレビ番組やYouTubeで、“巣ごもり需要”とか“高級時計の買取価格が上がった”といった情報を見聞きした人も多いでしょう。これ、テレビゲームの世界でも似たようなことが起きているみたい。そこで今回、ゲーム・書籍・DVD・CD・トレカ・フィギュアなど中古ホビー業界トップの駿河屋さんに話を聞いてみました。

 fumufumu newsで2021年12月20日に公開され、好評だった記事『ゲーム芸人フジタが自ら選んだYouTube動画ベスト5、その大反響の裏側を解説します』のインタビューでも、フジタ氏が「駿河屋さんの通販部の静岡の倉庫に見学に」「秋葉原にも駿河屋さんがあるんですけど、そこにもよく行ってまして」などと発言していたように、駿河屋さんはコレクション活動のキーになっているお店なんです。

2020年、2021年のゲームの買取本数は、2019年と比べて107%と増加しました。ゲームに限りませんが、コロナ禍で家にいることが増えたので、家の中の整理や収入源の危機意識もあって現金化のための買取サービスの利用が増えると同時に、時間をつぶしたり趣味としてのゲーム購入も増えております」(駿河屋・商品担当主任の山下貴大さん、以下同)

 実際、データでも証明されているみたい。ちなみに同社はもともとは、

「駿河屋を運営している株式会社エーツーは、1997年に設立されたメディアリサイクル事業。静岡が本社なので“駿河屋”でございます。スタートはゲームショップで、その後、現在のようにメディア、書籍、ホビー、家電と取り扱いを拡大させております」

 駿河屋という名前は静岡から来てるんだって。買取については、

「全国の店舗で買取査定を行っております。もちろん通販サイトでも受け付けています」

 というように、1998年4月からインターネット通販事業をやっていて、日本で最初に通信買取を始めたんだって。

最高額のタイトル3つを発表

──コロナ禍の影響はありましたか?

「店舗に目を向けると、都心部では訪日外国人観光客によるインバウンド消費がなくなったことや、店舗が閉店や時短営業になるなどのマイナスの影響がありましたが、ロードサイドの駐車場がある店舗は、コロナ禍でも車移動は大丈夫という雰囲気もあってプラスになったりしました」

 そういった意味でも、いち早くネット通販に取り組んでいたのは、時代を先取りした好判断だったハズ。

 そして、読者が気になるのは、“どんなタイトルが高値なの?”ってことでしょう。まずは現在、同店で販売されている最高額のタイトル3つ(1月9日現在)を教えてもらうことに。

NEOGEO(ネオジオ)の『メタルスラッグ』ですね。販売価格は145万円。生産本数が少ないですが、人気シリーズの1作目であるため現在は需要が高いんです」

 前述のフジタ氏のインタビューでも、NEOGEOの150万円する『ちびまる子ちゃん』を購入した動画が大反響だったという話だったけど、NEOGEO強し! ほかには、

PCエンジン『秋山仁の数学ミステリー 秘宝「インドの炎」を死守せよ!』は販売価格92万円です。一般的なゲームとは違い、書店で販売された物なんです。しかも生産本数が少ない。

 もう1つのタイトルはファミコンの『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人 ’90メモリアルバージョン』で販売価格が43万8000円。このソフトの通常版の販売数が多かった小売店、卸業者にメーカーより贈られたメモリアルバージョンなので、生産本数が少ないのです」

『メタルスラッグ』販売価格は145万円(1月9日現在) ※駿河屋公式サイトより
『秋山仁の数学ミステリー 秘宝「インドの炎」を死守せよ!』販売価格は92万円(1月9日現在) ※駿河屋公式サイトより
『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人 ’90メモリアルバージョン』販売価格は43万8000円(1月9日現在) ※駿河屋公式サイトより

 どれも、ちょっとした車やバイク、高級時計が買えそうなレベルなのがびっくり。そんな希少品たちが市場に出回っていることが不思議だけど……。2021年にも実際にこんな高額買取をしていたんだって。

NEOGEO『ネオジオカップ’98 THE ROAD TO THE VICTORY』を33万円で。SG-1000『パチンコ』を16万8000円。PCエンジンの『ダライアスα』は13万2000円で買い取らせていただきました」

左から『ネオジオカップ’98 THE ROAD TO THE VICTORY』『パチンコ』『ダライアスα』 写真協力/駿河屋

 PCエンジンは比較的たくさん出回ったハードだけど、それ以外は今となってはかなり貴重といえる存在たち。レトロでレア要素が高値の要因なのかもしれない。けれども他方で、

「株価の上昇と同様に、今後も価値が落ちなさそう物、世界的に人気のあるポケモンなどは、コレクションとしての購入とともに投資的に購入されているような状況です。ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ……特に任天堂のレトロゲームは日本や海外のコレクターの需要が高いため、相場が上がり続けていますね」

 ということで、超メジャーなファミコンやゲームボーイ、NINTENDO64のソフトだって強い。ファミコンの『ギミック!』は8万5000円、ゲームボーイ『バブルゴースト』は7万2000円、NINTENDO64『巨人のドシン解放戦線 チビッコチッコ大集合』は7万円で、それぞれ2021年に買い取られた。価値のある理由は奥深いのだ。

 この記事を読んで、家の物置や押入れにないかなと思ったでしょ? これからの要チェックなラインアップも聞いてみると……。

左から『ギミック!』『バブルゴースト』『巨人のドシン解放戦線 チビッコチッコ大集合』 写真協力/駿河屋
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