2022年に値上がりしそうなタイトル

──高値買取予定のソフトを何本か教えてください。

ファミコン『ロックマン4 ゴールドカートリッジ』は、ボスキャラ募集で採用された8名にプレゼントされたソフトで、世界に8本しか存在しないため50万円です。

 NEOGEO『ティンクルスター・スプライツ』は出荷本数が多くなく、シューティングゲームの人気シリーズ1作目で、また数少ない対戦形式のシューティングゲームのため28万円

 スーパーファミコン『ヨッシーのクッキー クルッポンオーブンでクッキー』14万円です。こちらはナショナル(現パナソニック)のオーブンレンジ「クルッポン」を購入した方への景品として、500本ほど配布された物なので貴重なんです」

 市場は拡大中みたいだから、前述した激レアタイトル以外でも、もちろん可能性はある。

『ティンクルスター・スプライツ』 写真協力/駿河屋

──2022年に、任天堂以外で注目度があがりそうなハードやゲームを教えてください。

「プレイステーション(初代)ですかね。比較的新しめのハードであるプレイステーションも、近年は生産数の少ないタイトルの相場が大きく上がるなど、レアなレトロゲームとして価値が付いてきています

 プレステユーザー、いまごろガッツポーズ!? 加えて、国内流通だけでなく、今や世界が相手だそうで、

「ゲームにおいても、レトロ系はもう生産されることはなく、それが海外に流出すれば国内の在庫は減る一方なので、価格は上がっていきますね」

 もちろん、中古車やブランド物と同じく、すべてが同じ価格で引き取ってもらえるわけじゃないので注意。

──同じ物でも、よりよい条件で買い取ってもらうには、どういった要素が大切でしょうか?

箱・説明書つきですね。商品状態がよい物です

 昔の物になればなるほど、箱や説明書がついた美品を持っている人は減る一方。小学生だったあのころ「すぐに箱も説明書も捨てていた」なんて悔しがっている人がほとんどでは?

 最後に、フムニュー読者のために、2022年に値段が上がりそうなタイトルをズバリ聞いてみたので、こっそり教えちゃいます。

ファミコン『サマーカーニバル’92 烈火』、スーパーファミコン『奇々怪界-月夜草子』、スーパーファミコン『ファイアーエムブレム トラキア776』、プレイステーション『夕闇通り探検隊』です」

『サマーカーニバル’92 烈火』(左上)、『奇々怪界-月夜草子』(右上)、『ファイアーエムブレム トラキア776』(左下)、『夕闇通り探検隊』(右下) 写真協力/駿河屋

 テレビゲーム市場も、世相を映す鏡の1つ。そして物を大切にする人が得をするという教訓も、ゲームが教えてくれましたね。

(取材・文/相良洋一)

駿河屋・商品(ゲーム)担当主任の山下貴大さん

◎担当者プロフィール
駿河屋・商品(ゲーム)担当主任 山下貴大さん
好きなゲームは『バトルガレッガ』で趣味は釣りとドライブ。

◎駿河屋公式サイト
https://www.suruga-ya.jp/