関西弁のプレッシャーが強い!? ぶつかった“言葉の壁”
──赴任先の方言がわからないというような苦労はありましたか?
加藤「いろいろな地方に行きましたが、青森の津軽弁が難しかったですね。それと、主人が秋田出身ですが、秋田弁を話す義父との会話もわからない。東北の方言が強い地域の言葉は、もはや異国の言葉に近いです」
──最初は言葉の違いにとまどいますよね。
加藤「方言が強い人はそれを自覚している場合も多くて、“わからないよね”って気にかけながら話してくれるので、嫌な思いはしたことがありません。でも大阪に住んだときは、関西弁をしゃべらないといけないような圧迫感がありましたね」
尾田「わかる気がする! 」
入間川「関西はそういう傾向がありますよね」
尾田「標準語丸出しにすると、周りがサーッて引いていっちゃうというか(笑)」
加藤「うんうん。それと、“なんでツッこまないの”って、たびたび言われましたね。“私は大阪人じゃないから、ツッコまないよ”って言うんですけれど(笑)。楽しいところでしたが、アウェイ感がちょっと強かったですね」
──わからなかった言葉ってありましたか?
信田「北海道で衝撃だったのは、“ゴミ投げといて”って言われたこと」
尾田「(うなずきながら)わかる! 」
──私も仙台では“ゴミ投げて”って言っていましたね。
信田「“いやいや、ゴミ投げたらあかんやん”って思って」
──同じ「ゴミを捨てる」という意味だと、名古屋では、“ゴミをほかす”という表現を使いますよね。
信田「そうです。実家は岐阜で、職場がしばらく名古屋だったのですが、名古屋は“じゃんだらりん文化”もありますよね」
──三河方面でよく語尾に使われる、「~じゃん」(~じゃないか)、「~だら」(~だよね)、「~りん」(~しなさい)ですね。
──うなずく加藤さん、編集Y(ともに静岡出身)。
編集Y「私は出身が浜松なのですが、まさにそうですね」
加藤「“そうじゃんねえ”って、よく使いますよね」
まだまだ続く、転妻たちの座談会。次回は、転勤族だからこそ実感した、言葉や文化の違いの奥深さをクローズアップします!
(取材・文/池守りぜね)
【取材協力:『転勤族協会TKT48』URL→http://tkt48.net/】