文章を短くする、4つのテクニック

 続いて、書き始めてから使える、文章を短くするテクニックです。

○1:盛り上がり以外の部分は思い切ってハショる

 全体の短さばかりを気にするとダイジェストのようになってしまうので、盛り上がり部分はしっかりと書きましょう。そのかわり、その他の部分は大胆に情報をカットする。そうすると短い文章でもメリハリがつきます。

○2:表現を短くする

 もってまわった言い回しをしない。例えば「もしかしたら、あなたにも思い当たる経験があるかもしれませんね」ではなく、「あなたにも経験があるはず」と書く。過去に自分が書いて、長ったらしくなってしまった文章を見て、短い表現に直す練習をしてみてください。面白いように短くなって驚くはずです。

○3:箇条書きをうまく使う

 説明が長くなりそうなときは、箇条書きを使いましょう。例えば、「手順は以下の通りです。【1】なになに 【2】なになに 【3】なになに」というようにする。

 これは、「理由」や「メリット」を複数挙げるときにも使えるテクニックです。(この文の「文章を書き始める前に決まること1」の項目でも使いました)

○4:書いたあとで削る

 書いているときにあまり余計なことは考えたくないという方は、まずは好きに書いて、あとから読み直して短くしましょう。最初は二度手間に感じますが、そのうち、最初からコンパクトで読みごたえのある文が書けるようになります。

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 文章を短く、早く書くための8つの解決法。いかがでしたでしょうか?

 コムズカシイ文章術ではなく、なるべくすぐにできる解決策を並べてみました。

 文章を書く、あらゆる機会に生かしていただければ幸いです。

(文/西沢泰生)