例えば、初めてやることや、ちょっと大きなチャレンジをするようなとき。
「なんだか大変そうだな」とか「えっ? いったい何から手をつけたらいいの?」って思うこと、ありませんか?
そういう気持ちがあると、始めるのが面倒になって、つい先延ばしにしてしまうものです。
自分のことならそれでもよいのですが、これが会社の仕事だと、どうしても納期内にやらなければなりません。
今回は、そんなときに有効な「チャンクダウン」という考え方について。
デカルトやヘンリー・フォードも勧める方法
チャンクダウンの「チャンク(chunk)」とは、「大きな塊(かたまり)」を意味する英単語です。ですから「チャンクダウン」とは、「大きな塊を細かくする」ということになります。
ここでいう「塊」とは、つまり「やるべき仕事」のこと。「チャンクダウン」は、「仕事の細分化」をあらわす言葉なのです。
どんなに面倒で複雑な仕事でも、段取りやステップに分けて細かくしてしまえば、ひとつひとつは小さな仕事になります。
フランスの哲学者・数学者であるデカルトの言葉です。
「難問は分割せよ」
アメリカでかつて自動車王と呼ばれた事業家、ヘンリー・フォードもこう言っています。
「小さな仕事に分けてしまえば、何事もとくに難しいことはない」
どうやらその昔から、やっかいな仕事を片づけたいとき、この「チャンクダウン(細分化)」は、常套(じょうとう)手段だったようです。